官能小説~女子的夜話~

官能小説~女子的夜話~

【第11話】ひとつ屋根 (前編)

2014.3.20

最近、私の夫は家を留守にすることが多くなりました。

夜遅くにタクシーで帰ってきて、上着から女の子の名刺がたくさん出てきたり、仕事帰りなのに洗いたてのシャンプーの香りがしたり、外で遊び惚けているようです。

私はすっかり身体を持て余してしまい、一日に何度も自慰にふけるようになりました。最初は同居している義理の弟に気を使い、二階の寝室で布団をかぶって声を殺していましたが、だんだんと大胆になってきて、今では風呂場やトイレ、一階のリビングでも股間を弄っています。

夫よりも義弟と一緒に過ごす時間が多くなり、義弟でエッチな妄想をするようになりました。

義弟の勇介君は19歳の浪人生で、都内の予備校に通うために一年間居候をしています。義弟が家にいる時は、身体の線が綺麗に出るカットソーや生足を強調できるミニスカートなど、つい露出多めの服を選んでしまいます。床に置いてある物を拾う時、わざとお尻を突き出してショーツが見えるような態勢をとると、彼の遠慮がちな視線を感じて下腹部がじんわりと熱くなりました。

今日も夫は出張という名目で外泊するらしく、義弟も高校時代の友達に会うというので、私は1人で簡単に夕飯を済ませ、ぼんやりテレビを眺めました。 衛星放送で古い映画を観ていると、濃厚なベッドシーンが始まり、目が釘付けになりました。俳優の激しい腰の動きと息づかいに身体の芯がムズムズして、ジーンズのボタンを外し腰を浮かせて太ももまで下ろしました。ショーツはすでにじっとりと湿っていました。中指を下着の上から割れ目に押し当て、ゆっくり動かします。

「はぁっ…あんっ…」

布越しに突起を指先で弄ると、甘く柔らかな刺激が切なくてつい腰が動いてしまいます。耐え切れずショーツも下ろし、ジーンズを脱いで両脚を広げました。濡れ場は終わってしまったので、テレビを消して自慰に集中しました。

リビングで恥ずかしい場所を露出させているという背徳感に興奮し、ますます愛液が溢れ出ています。トロトロになった肉唇に手を伸ばし、勃起したクリトリスを指の腹で直接撫で回しました。

「あっあっ…気持ちいい…っ…クリトリス気持ちいいのぉ…っ」

もっと刺激が欲しくて、左手をカットソーの中へ突っ込み、ブラを乱暴にずらして乳房を揉みしだきました。

「はぁっ…んっ」

これが義弟の手だったら…と想像し、硬くなった乳首を指の腹で優しく撫で回します。

「あうっ…いっ…んくぅっ…」

同時に充血したクリトリスの皮を剥き、中指で激しく擦り続けました。

「あっ、あっ、ん…っ勇介君…っ! もっと…もっとしてえっ」

乳首をさらにコリコリとつまみ上げると、充血した蕾の根元が熱く痺れ、何かが底からこみ上げるのを感じました。

「あっ、イク…っイクっ…ああっ勇介君…っ! イッちゃうぅっ…!!」

両脚を突っ張り、上半身を大きく仰け反らせました。身体がブルッと痙攣し、しばらく根元が疼くような感覚が残ります。

脱力し、ソファにもたれたところでリビングの入り口の人影に気がつきました。

「キャッ…!?」

ビックリして小さく叫び声をあげ、慌ててショーツとジーンズを履き直しました。

「勇介君…! いつから…?」

「ごめんなさい…覗くつもりじゃなかったんだけど…」

気まずそうにしている義弟の下半身が、遠目でもわかるくらいそそり立っていました。私はゴクリと喉を鳴らしました。

(すごい…! あんなに大きくなってる…)

そっと義弟に近づき、胸を押し付けるようにして身体を密着させ「ビックリさせてごめんね…」と言って肩に手を回しました。

「2人だけの内緒にして…」

耳元で囁くと、顔を真っ赤にしてしどろもどろになっていた義弟が小さくコクリと頷きました。その顔があまりにも可愛くて、我慢できずにキスしてしまいました。

唇を合わせて舌を這わせると、義弟の唇がこわごわと開き、私の舌を受け入れました。

「んんっ…ふ…っ」

ピチャ…ピチャ…と互いの唾液を求めあう音が響き、密着した義弟の股間がさらに硬くなるのを感じました。

コラムの更新情報を受け取る
受け取る 受け取り停止
メールアドレス:

藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




バックナンバー