官能小説~女子的夜話~

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【第59話】「アプリ」その3

2016.4.7

「にこちゃん、入れるよ、僕のおちんちん入れるからね」

と何度も確認しながら、COMさんは先細ったペニスを大陰唇に擦りつけた。

「あん、焦らさないでぇ…COMさんのおちんちん早く欲しいのぉ」

はちきれそうな陰茎を掴み、亀頭を膣口にあてがったが、正直、誰のでもよかった。つぷっと先端が侵入し、その後太い根元がメリメリと肉を裂いていく。

「ひ、あっ…根元、ふといっ…」

「うう…あっ、すごっ…、にこちゃんのおまんこ、すっごい狭くて熱くて吸い込まれそうだよ!」

「ふ、ぐっ」「おおぉ」と気持ち悪い喘ぎ声を漏らし、COMさんは苦しそうな表情で目を瞑り、腰を止めた。

「あん…もっと来てぇ」

「うぅ…ごめん、これ以上動いたら、僕すぐ出ちゃいそうだよ…」

「やだぁ…我慢できないの、ちんぽで奥にあててえ」

腰を浮かせ、下半身に力を込めてより深い場所に誘導する。正常位のまま腰をくねらせ、自分の好きな場所に擦れるように動かすと、コムさんが、「ぁあっ」と情けない声を上げた。

「う、ああっ、ダメだって、出ちゃうから…っ」

「あっ、はぁっ…このまま…! 奥っ、おちんぽ奥に来てぇ…っ」

「ダメだっ…もうっ」

COMさんは、堰を切ったように突然激しく腰を打ち付けた。バチュンッバチュンッと肉と体液がぶつかり合う音が響く。

「あっ、あっ、激し…っ!  ああっそんなにしちゃ…っ!」

「あーーすごい、ちんぽ溶けそうだよ…!」

「やあっ、いっいいっ、おちんぽ気持ちいいっっ…あっ、そこっ、そこっ…!」

「ごめん、あーっ出る、出るよっ!」

「やだ、まだ出しちゃっ…」

「う、あっ…」

0.01ミリ越しに、ドクドクと脈打つのが伝わってくる。COMさんの体から吹き出た大量の汗が、顔や体にかかって心底不快だった。私は、妙に冷静になっていて、汚い豚を見るような気持ちで汗だくのおじさんを眺めた。

「ハァッ…ハァッ…、ごめん、ごめんね…すぐ出ちゃって…にこちゃん、まだ足りないよね。すぐ元気になるからね」

つけっぱなしのコンドームの先端が、精子でパンパンに膨れ上がっている。COMさんは、情けない姿で何度も謝った。そして、全裸のままベッドから降りると、ソファに置いてあった鞄から紙袋を取り出した。

「それまで、これで我慢しててね」

中から出てきたのは、大小の球がいくつも連なった細めのディルドと、ローションだった。

「え、これって…」

「にこちゃん、お尻に入れたことない? これなら初心者のやつだから、少しずつ慣らしていけば大丈夫だからね」

アヌスは、使ったことがない。断るつもりだったのに、私は好奇心を抑えることができなかった。

「うん…いいよ、ここに入れて…」

「ああっ、にこちゃんの初めてになれて嬉しいよ!  お尻の穴もたくさん可愛がってあげるからね」

COMさんは、私にM字開脚した足を抱え、お尻を上に持ち上げるよう指示した。ローションを塗りたくったバイブの先端は、ひやっとしていてビックリしたが、最初の小さな球はすぐにアヌスの中に入ってしまった。

「ゆっくりやるから、痛かったら言ってね」

2つ目、3つ目と、ゆっくりと腸内に沈んでいく。球体は徐々に大きくなり、4つ目で少し苦しさを感じた。

「んあ…っ、あっ、なんか…変な感じ…」

「ああ…にこちゃんのお尻の穴にこんないやらしいものが入っちゃってるよ…すごくスケベだよ…」

私のお尻を眺めながら、COMさんは自慰を始めた。お尻がムズムズして切なくて恥ずかしくて、ひどい屈辱感だ。

しかし、肛門に苦しさを感じるたび、膣壁から愛液が滲み出ているのも事実だった。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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