官能小説~女子的夜話~

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【第72話】「プチ露出 プチ青姦 その1」

2016.11.17

同僚の松木君は同じ課で年齢は三つ上。

仕事中や部の飲み会でよく話す相手で、lineのは交換するけど、あくまでも仕事上のおつきあい程度。

そんな松木君がドライブに誘ってくれた。

まぁ、最近ドライブに連れて行ってくれる男はいなかったし…。

松木君自体は悪くないし…。

これまで意識してなかったと言ったらウソになるけど…自分から声をかけることはなかった。

時節がら紅葉でもというので、富士山に行くことになった。

中央高速を走り、大月インターから河口湖方面へ向かう。

道中はずっと会社の話やプライベートの話を交わした。仕事中も感じていたけど、『話しやすい相手なんだな』と改めて実感。

そんなおしゃべりの中で青木ヶ原樹海の話がでてきた。

松木君は「樹海と言えば…」と、自殺の名所だとか、色々と怖い話をしてくれた。ていうか、ドライブで女の子怖がらせてどうすんだよって!

樹海は富士山の麓に広がっており、車ですぐに行けるというので、つい「行ってみたい!」と言ってしまった。

「ならさ、いっそのこと樹海を散歩してみない?」と、松木君が妙な提案してくれた。

富士五湖の一つである西湖の近くにコウモリ穴という観光名所がある。その駐車場から樹海ハイキングコースがのびているのだ。

がらんとした駐車場に車を駐め、表に出ると肌にひんやりとした空気を感じた。

うっそう…とまでは言えないが、木々に囲まれ奥行きは果てしない。岩石には苔が生え倒れた樹木もあり、足下は悪い。こんなことになるならヒールなんて履いてこなかったのに…。

まるで秘境探検のような散歩

案の定、石に足を取られ倒れそうになったわたしに、すぐ横にいた松木君が手を伸ばす。

彼の腕がわたしの腰にまわる。

彼の胸にぶつかるように倒れ込んだ。

思わず回した腕に男の身体の厚みを感じる。

辺りに人気はない。鳥のさえずりさえもない。

何も言わず、じっと彼の目を見つめる。

頬に陽の光りのぬくもり。

ふと光りが途切れ、彼の顔が近づき、わたしたちは唇を重ねた。

『なんでこんなことしてるんだろう?』という思いと、『まっ、いいかなぁ~』という思いが入り乱れる。

彼の大きな手のひらが、おしりをムンっとつかんだ。

「俺…ずっと気になってた…入社してきたときから、一目で気になってた…」

調子のいいこと言ってる…でも、今はそんな言葉が心地いい。

スカートの上から、おしりを力強く揉みし抱かれる。

そんなに乱暴にしたら…あそこ…開いちゃうよ…。

車が通りすぎる音が響く。道路近いのかな?

誰かに見られたらバカップルと思われそう。それに、少しは恥じらいもある。

彼がスカートをたくし上げ、太ももが冷気に包まれた。

「ダメ…人に見られちゃう…」

「こんなとこ誰もこないよ。だからさ…」

「いやだようぅ…」

「脚…思っていた通り、綺麗なんだ」

ストッキングが陽の光りで艶やかに光っている。

そのまま、スカートの裾が持ち上げられ、ショーツが晒された。

「ねえ…そのままスカートの裾つまんでいて」

彼はわたしに恥ずかしい格好をさせて、数歩後ろに下がった。

「森の中で、下着露出して…凄くエッチだよ」

彼の視線のせいなのか、気温のせいなのかはわからないけど、ふとももをモジモジしてしまう。

いつ、誰が来るか分からない場所で、自らスカートをまくり上げているなんて。

認めたくないけど、あそこが濡れるのがわかった。

「可愛い…ねぇ…おっぱいも露出してみて」

「ダメだよ…そんなのムリ…」

なのに彼はシャツの裾から手を入れまくり上げた。

お腹に感じた冷気よりも、彼の手のひらの温度にビクンと身体が反応する。

「可愛いブラ…下着のセンスいいよね」

そこ…今ほめるコトか?

ブラのカップを、骨太な彼の指がずらす。

「うわ…乳首、綺麗な色…日に当たって無茶苦茶綺麗だよ」

彼の感嘆はとまらない。

「肌…白くて綺麗だ…光りを浴びて輝いてるよ…」

そんなにじっと見たら恥ずかしい…自分でだって、太陽の下でおっぱいを出したコトなんてないのに…。

きっと寒さのせいだよ。乳首がキュンキュンに勃ってる。

わたし…お外で肌を晒してる。露出してる。

こんなこと今までしたことないし…元彼だって、求めてきたことない。

誰かに見られるんじゃないかって焦りと、変態チックなことしている自分とのギャップに戸惑いしかない。

車の通りすぎる音が聞こえる。道路から見えたらどうしよう?

それなのに…肌を隠そうとは思わなかった。

「凄いよね…樹海で露出してる…こんなにエッチだなんて思わなかったよ」

わたしを抱きしめ、唇を求めてきた。

その時。

彼の手がショーツの中に滑り込んできた。

冷たい手の感触に、お尻の穴がキュンとすぼまる。

「いやだよ…こんな所じゃ…」

「そこの木に手をついて」

松木君…強引なんだね。

わたしの腰をつかんで、脇に生えている樹木にむかせる。

ちょうど立ちバックのような感じ。

強引にストッキングとショーツがずらされた。

おしりが丸見えになってるよね。

「おしりが陽に当たってる…」

富士の樹海でおしりを露出してるわたし。

このままで終わるわけがないよね。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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