官能小説~女子的夜話~

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【第74話】「おしり初体験 その1」

2016.12.15

「元彼にされたことのない、バージンなコトってないの?」

彼がばかばかしい話題をふった。

「え~…なんでそんなこと聞くの?」

ホント…ばかばかしいと思った。けど、彼はしつこく聞いてくる。

「露出したとかぁ…外でしたとかぁ…色々あるじゃない? オシッコするところ見せたとかぁ…そうだ、精液飲んだとか。」

「そんなヘンタイなことしてないよ…普通のエッチしかしてないです。」

「ウソつけ~俺とは普通のエッチしかしてないけど、元彼が求めたりしなかったの?」

「う~ん…。」

そういえば、元彼に頼まれてオナニーを見せたことはある。

でも、オナニーなんか見て、何が楽しいんだろうって思った。

お酒を飲んでいたせいだと思う。

ホテルで電気を全開でつけられて…明るいところで脚を広げて、自分であそこを撫でた。

元彼は、ビールを一口飲んで、わたしに聞こえるようにイヤらしいことを言ってたな。

「へぇ~…クリトリスを人差し指で撫でるんだぁ~いつオナニーするの? どんなこと考えてるの?」

なんて、うるさいコト言ってたっけ…。

別に答えることでもないけど、わたしはベッドの中で、なんかムラムラしたときに自分で慰めてしまう。

ネイルしてるから、膣内に入れたりはしない。

なんとなく良かった雰囲気を思い出しながら、コリコリってクリトリスを刺激しちゃう。

元彼とのことを思い出しながら、つい、オナニーは見せたことある、って答えた。

そしたら、彼がわたしのアソコを急に撫でた。

「やん!」

「今してよ! 俺にもオナニー見せてよ。」

「やだぁ! 普通にエッチしようよ。」

「そうやって元彼には色々なエッチ仕込まれて、調教されてたくせに、俺には見せてくれないんだ?」

「調教なんてされてないよぅ…たまたまだって。」

言い訳しても、彼は全然聞いてくれない。

それどころか、どんどんいろんなこと聞いてくる。

「濡れやすいのだって、元彼にしこまれただろ? 俺とはじめてエッチしたときも、すげ~濡れる娘だなって思ったけど。実は潮吹きとか仕込まれてたんじゃね?」

「そんなことないって…でも、凄く濡れててエッチだって、喜んでたじゃない?」

「あの時はさ…調教されまくってるなんて知らなかったし。今は…もう嫉妬しかないね。」

そんなコトで嫉妬されても、困るんですけど…。

「他にはどんなことしたの? 青姦したことあるんじゃね?」

「う…ん…。しようって話題になったことはあるけど…でも、人がいない場所が見つからなくてできなかった。」

「ほら…ヘンタイ調教されてるじゃん。俺とは青姦したいなんて話題にも出さないくせに。」

「でも、クルマでしたでしょ? 人に見られるかと思って、すごく興奮したよ。青姦みたいなものじゃない。」

クルマと青姦は違うって、彼は訳の分からない理屈を言う。

それじゃ…と彼が問いかけた。

「おしりでしたことある?」

驚いちゃった。

おしりなんてしたことないし!

ていうか、おしりは排泄する場所で、入れる場所じゃないし!

「じゃあ、おしりは処女なんでしょ?」

「う…ん…」

「俺…おしりの処女欲しい」

彼がわたしをバックの体位にした。

おしりを捕まれて、むぎゅっと広げられる。

ちゃ…。

あそこが開いたエッチな音が聞こえた。

「お願い…おしりの処女…俺に処女捧げてよ」

熱い吐息を感じたとき。

ぬりゅ!

おしりの穴が舐めあげられた。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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