官能小説~女子的夜話~

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【第75話】「おしり初体験 その2」

2017.1.5

バックの体勢で、わたしはおしりを思いっきり広げられていた。

彼は丹念におしりの穴を舐めている。

ツバをたっぷりふくませた舌先で、チロチロとおしりを舐めている。

とがらせた舌先は、おしりの穴のシワをねぶっている。

たまにきわどい穴の中を舌先がくすぐる。

わたしは気が気ではなかった。

いくらシャワーを浴びたとはいえ、おしりの穴だし。

その…最近出てないし…。

臭いとか大丈夫かな?

だいたい、おしりの穴とか舐めて大丈夫なの?

その…大腸菌とか…変な味とかしないの?

「肌が白くて綺麗なのに…おしりの穴の色は濃いんだね」

サイテー! 嫌なこと言う!

「それに…おしりの穴の周り…毛が生えてる。結構長くて濃いんだね」

もうイヤ!

わたしはおしりをよじって彼の手から逃れようとした。

それでも、彼はたくましい力で、おしりから腰骨にかけて、がっしりとつかんで離さない。

「嫌がるの…すごく可愛い…」

そう言いながら彼は、とがらせた舌先をおしりの穴に挿入した。

「!」

普通、出すだけの穴をこじあけるように舌が入ろうとする。

おしりの穴に力を入れても舌は容赦がない。

痛くは無い。

でも、閉め出すことも拒むこともできない。

ウニウニと舌は進入を試みる。

おしりに力を入れ直そうと一瞬ゆるんだすきに、舌先がグニュっと差し込まれる。

なんか…深いかも…。

おしりを舐められながら、クリトリスに指が伸びてきた。

「あぁっ!」

感じてるんじゃないの!でも、いきなりで声がでてしまった。

普通にアソコを愛してほしいよぅ。

なのに、おしりの穴を舌ベロが、もぐもぐとほじってくる。

おしりが気持ち良いわけない。

拒否反応の方が強い。

なのに…。

彼におしりの処女を捧げたら一生の思い出になる。

なんて、うっすら考えてもしまう。

やっと彼がおしりの穴から舌を抜き、うしろから覆い被さるように身体を重ねてきた。

わたしの顎に手を添え、むりやり顔を向けさせ、キスされた。

さっきまで、おしりの穴なめてたのに…。

その時、指だと思う。

硬いものが、おしりに挿入された。

「痛い!」

「大丈夫…人差し指だから…力を抜いて…

なにが大丈夫なのよ?

彼はゆっくりと指を押したり引いたりしている。

「ほら…力を抜いて…ダメだよ…おしりの穴締めたら…そう、もっとね…ほら、ウンチするときみたいに、体内から押し出すようにして…」

その途端、指がグンとわたしの中に入ってきた。

「あぁ…!」

変だよ…アソコじゃなくて…おしりの中で動いてる。

「気持ち良い?」

気持ち良いわけない! でも、圧迫されて、なんか変な感触。

ギュッと穴を締めてしまう。

それなのに、指で無理矢理広げようとする。

ゆっくりと、ほぐすように。

わたしの穴が広げられていく。

わずかな時間だったのか?

とてもゆっくりと時間をかけてくれたのかは分からない。

わたしは力んでしまい、お腹の中をうごめく変な触感に耐えているだけだった。

「そろそろいい?」

いきなり指が抜かれ、わたしは声をあげていた。

彼はわたしの返事など待たずに、ベッドサイドにしつらわれたローションの封を切った。

冷たい感触。

おしりの穴から、あそこの方に冷たい雫がゆっくりと垂れていく。

そして、彼があてがった。

グニュッ!

「あぁっ!」

信じられない激痛。

考えられないほどに太いもの。

切れたかと思った。

無理矢理押し込まれる。

そして、クポッと山を越えるような感じ。

覚えてないけど、たぶんわたしは悲鳴を上げていたと思う。

なのに彼はうれしそうな声を上げていた。

「おしりの処女…俺がもらっちゃった」

彼はローションの残りをさらに垂らし、メリメリと挿入を続けた。

この激痛からいつ解放されるのだろう?

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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