官能小説~女子的夜話~

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【第79話】スパンキング その2

2017.3.2

彼にバックからオチ●チンを挿れられたまま、おしりを叩かれた。

パン!

乾いた音が室内に響く。大きな音。

痛みがおしりから頭の先まで突き抜けるよう。

でも、音の割には痛くはなかった(あくまでも音のわりにってだけで、十分痛いけど…)。

痛みよりも、叩かれたことのショックの方が大きかった。

「スゲー興奮する…」

彼がうわずった声をあげ、2度、3度と、おしりを叩いた。

バシッ! ぺしっ!

「なぁ…スパンキングされて感じてるの?叩くたびに…おしりの穴がキュンってしまってるぞ」

意地悪なコトをいいながら、もう一度叩く。

ピッ!

指先がかすったような、中途半端な叩き方。

バックから挿入したままでは、おしりの丸みに合わせて叩くのは難しいのかもしれない。

彼がオチ●チンを引いた感じで、もう一度叩いてきた。

パァアン!

「あぁっ!」

おもわず声が出てしまった。

とても痛い。

叩かれたおしりがヒリヒリする。

なんで声が出たのかなんて分からない。叩かれたこと自体は痛いだけ。

それなのに…。

バシッ!

「んぁ!」

パン!

「…っ!」

ビシッ!

「んはっ!」

叩かれたら叩かれるだけ、声が漏れてしまう。

「凄いよ…叩くと、アソコがキュンとしまる…スゲェ~気持ちいい」

そういいながら、彼は乱暴に前後に動いた。

腰を捕まれ、ガンガンと突かれた。

オチ●チンが、いつもより深くまで届いているような感じ。

お腹が痛い。

なのに、気持ちいいところにもオチ●チンが当たってる。

パアン!

突然、おしりの側面を叩かれた。

太ももの付け根というか…腰骨の下の方というか…。

痛い。

凄く痛い。

それなのに…。

「いいねぇ…叩くと凄くしまる。やっぱ感じてるんだろ?」

パン!

パン!

パン!

ゆっくりとしたリズムで、わたしのおしりを叩く。

オチ●チンで突かれていても、おしりを叩かれることが気に掛かり集中できない。

ゆっくりとしたリズムに身構えてしまう。

くる…。

パァン!

くる…。

バシッ!

また…。

……。

……。

叩いてこない。

急に叩くことを辞めた。

なのに…。

「叩いてないのに、アソコがしまってた…叩かれるのを待ってたんじゃないの?」

そんなことない…叩かれるのはイヤ…。

「エッチだよな…スパンキング好きだったとは知らなかった」

好きじゃない…普通に愛してほしいの。

パアン!

「ああっ!」

それなのに…叩かれると声が出てしまう。

アソコが…勝手にしまってしまう。

パアン!

「はあ!」

パン!

「ああ!」

横から叩かれるのは痛い。

でも、大きな音の響きが、酷いことをされているような気持ちにさせられる。

わたしのなかの被虐性が目覚めたような感じ。

彼が勢いよく前後に動く。

おしりがヒリヒリする。

そんなことよりも…彼の動きが激しすぎる。

お腹…痛い…。

どうしたの?凄く激しい。

「あぁ…出る!」

彼がいきなりオチ●チンを引き抜く。

背に熱い物がほとばしった。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

わたしのなのか…彼のなのか…激しい息づかいが聞こえる。

パシン!

おもむろに、おしりが叩かれた。

無自覚にアソコがキュッとしまった。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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