官能小説~女子的夜話~

官能小説~女子的夜話~

【第21話】家庭教師 (前編)

2014.8.21

家庭教師の安田先生は都内の私立大学に通う学生で、高校1年からと2年までの1年間俺に数学を教えてくれていた。

最初に会った時、優しくておっとりしてて理想のお姉ちゃんそのものだと思った。授業はわかりやすいし、休憩中の雑談も面白かった。俺はすぐに恋に落ちた。

先生に褒められたい一心で苦手な数学を必死に勉強した。成績があがるとだんだん勉強するのが楽しくなってきて、他の科目の予習復習もするようになった。Aが増えた成績表を誇らしげに見せると、

「俊雄君、えらいえらい」

と頭を撫でてくれた。毎週のように「先生、俺と付き合ってよ〜」と冗談めかして言ったが、いつもはぐらかされた。

2年の一学期末テストの前に「学年で30位内に入れたらおっぱい揉ませて」とお願いしてみたら「ダメに決まってるでしょ」と笑って断られたが、結果は学年順位18位だった。

一年まで補習の常連だった俺にとって快挙だ。

「先生、お願い!5秒だけ!」

と拝み倒したら、先生は「もう…ほんとに5秒だけだからね!」と、恥ずかしそうに俺の手を胸に誘導した。

震える手でそっとおっぱいに触れると、先生の身体がぴくんと反応した。柔らかくて温かかった。指先に少しずつ力を入れると、ブラジャーの中に収まっているおっぱいがぷるんと形を変えた。俺は頭が真っ白になって夢中で先生のおっぱいをぷるぷるした。

中心部を親指でなぞると、先生は「やっあん、も、もうダメ!」と慌てて胸を隠した。

それから、テストの成績があがる度におっぱいを揉ませてもらうようになった。先生は「こんなことしちゃダメなのに」と言いつつ満更ではないようで、生で触らせてくれたり、舐めさせてくれることもあった。先生が「はあっ…んっ」小さく喘ぐたびに俺は射精してしまいそうだった。

受験に向けて予備校に通うことが決まり、2年生の3月で安田先生との契約が終わってしまった。最後に2人だけでお別れ会をすることになり、先生は地元の美味しい中華の店に連れて行ってくれたが、正直味なんてわからなかった。

今後は先生が家に来てくれなくなると思うだけで、鼻の奥がツンとして視界がぼやけた。

駅までの帰り道、ひと気のない場所で「せ、先生、最後にキスしちゃダメ?」と聞くと、先生は笑って俺の顔を覗き込んだ。

「俊雄君、私とチューしたいの?」

「うん」

一瞬、ふわっといい匂いがして、唇が優しく塞がれた。見つめあった後、もう一度キスしてくれた。大人のキスだった。

「ハァッ…んんっ」

俺の唇に吸い付き、わずかな隙間から舌をそっとねじ込んだ。それを受け入れ舌を絡ませると、2人の息が少しずつ荒くなった。正直、俺は頭が真っ白で膝がガクガクして立っていられなかった。先生の腰に力強く腕を回した。

「俊雄君…これからうちに来ない?」

俺を見上げる先生は顔が火照っていて年上と思えないくらい可愛いらしかった。手を繋いで歩き、夜道で何度も何度も立ち止まってキスをした。

先生の家は小綺麗な3階建てのアパートの2階にあった。玄関の鍵を閉めるなり俺は後ろから先生に抱きついて再び舌を絡めた。静かな部屋にチュッ…チュッ…という音と2人の息づかいが響いた。服の上からおっぱいを揉みしだくと先生は可愛らしい声をあげた。

「はぁんっ、おっぱい気持ちいい…っ」

俺の部屋では声を押し殺して小さく喘いでいたから、先生の気持ち良さそうな声を聞くのは初めてだった。

コラムの更新情報を受け取る
受け取る 受け取り停止
メールアドレス:

藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




バックナンバー