官能小説~女子的夜話~

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【第52話】「ゼロのキス」中編

2015.12.17

さっきよりも激しく舌を合わせるとクチュッ…ヌチュッ…とキスの音がかわった。

体の奥が熱くて、お腹の下がムズムズする。悠里ちゃんの息も荒くなっていた。

「ん、ふぅ…っ楓ちゃんのキス、美味しい…」

「はあっ…ん」

悠里ちゃんは、私の耳や首筋や鎖骨に舌を這わせながら、私の小さな胸に手を添え優しく揉んだ。

「あっ…あっ悠里ちゃ…ぁん」

誰かの手が自分の体の柔らかい部分に触れているということが、たまらなく恥ずかしい。

自分からこんな声が漏れるなんて、想像したことなかった。

私は何度も何度も悠里ちゃんにキスして、彼女の乳房に触れた。

手のひらに収まらないくらい大きくて弾力がある。

トレーナーの上から真ん中の突起に触れると、悠里ちゃんは体を震わせた。

「あぁっ…そこ、触られると…」

「気持ちいい…?」

潤んだ目で頷く。乳輪がぷっくり膨れあがり、トレーナーから浮き出ていた。

もっと彼女を喜ばせたい。舐めたり触ったりしたい。

私は無我夢中で彼女のトレーナーを捲り上げ、薄いベージュの乳首に吸い付いた。

「あっ…楓ちゃ…!」

どうしたらいいのかわからなかったが、口の中で悠里ちゃんの舌が動いたように、

乳輪を唇で包み込み、勃起した乳首に舌先で優しく絡ませた。

「あっ、あっ…や…すごい上手…」

「っ…んん」

「ああっ…楓ちゃん…気持ちいい…っ」

勢いづいて彼女の上に覆い被さり、おっぱいを吸い付くと、

「あんっ…あっ、待って…」

と、手で制された。痛くしてしまったのかと不安になって顔を上げた。

「一緒に気持ちよくなろ?」

悠里ちゃんは微笑み、手際よく寝間着を脱き、私の服も脱がせてくれた。

「楓ちゃんのおっぱい、形がよくて乳首がピンクですごく綺麗…」

私の乳房と悠里ちゃんの乳房が重ね合う。

悠里ちゃんは大きなおっぱいを両手に抱かえ、固くなった乳首を私の乳首に擦り合わせた。

「あっ…やだ、なにこれ…」

「ふふ、おっぱいでキスするの気持ちいいでしょ?」

「はぁっ…擦れて…気持ちい…」

触れるか触れないかくらいの位置で乳首の先を動かすと、

くすぐったいようなゾクゾクするような快感が訪れた。

「あっ…ん、私も気持ちいいよ…」

おっぱいを合わせながら、悠里ちゃんは私のお尻をいとおしそうに撫でていたが、やがてその手が股間に伸びてきた。

「あっ、や、そこは…」

「恥ずかしい?」

「だって…」

「楓ちゃんの恥ずかしいところも触らせて」

スウェットをずらし、ショーツ越しに陰部をなぞる。

「ああ…っ!」

布越しに指の腹が触れるだけで、恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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