彼の無理矢理なお願いで、パイパンにされてしまう。
彼が購入してきたシェーバーが、「ン~」と鈍い振動音をあげている。
「長い毛カットの方で試してみるから。痛かったら言ってね」
彼はわたしの羞恥などまったく気にもせずに、シェーバーを恥丘のヘアにあてる。
ジジジジジ!
ヘアが刈られていく。
変な振動を感じるけど、それより、あぁ…わたし剃られてるんだぁ~という妙な隷属感を感じていた。
「お前結構、毛が長かったんだな。すんげぇ、切れてるよ」
「もう…バカ…」
「ほら、もっと脚を広げて。オマ●コ突きだして」
エッチの時は、いつも電気を暗くしてもらっているから、燦々と明るい部屋でアソコを晒すのは恥ずかしい。
自然と閉じてしまう太ももを彼がグイッと広げ、アソコが開く。
「長い毛はだいたい剃れた。今度はツルツルにしちゃうぞ」
バカじゃないのか、この男は?という殺意と、彼が喜んでる、という複雑な思いが交錯する。
鈍い振動音と共に、ジジジジと毛が剃られている音が響く。
肌に妙な振動が伝わる。
ムズかゆい感じ。
おへその方からアソコの方へ。
恥丘の上から腰骨の方へ。
シェーバーがVゾーンを行き来する。
クリトリスの上の方にシェーバーの振動が来ると、なんだかもどかしい感じがする。
「ん…」
つい…うめいてしまった。
「なんだよ? 感じてるの?」
「違う…ちょっと引っかかって痛かったの」
ウソをついた。
「んじゃ、気をつけるよ。ほら、脚を広げて。ちゃんと開いてくれないと、またシェーバーが巻き込むかもしれないだろ?」
もっと恥ずかし格好になってしまった。
「上の方はだいたい大丈夫だな。次はビラビラの周りを剃るよ」
彼の顔がアソコに迫る。
臭いしないかな?急に気になってしまった。
彼は無言でアソコを引っ張る。
室内にシェーバーの振動音と、時折、耳障りなザリザリとした毛が剃られる音が響く。
「知ってた?右側のビラビラのところ、ホクロあるよな?」
「知らないよ…もう、ヤダぁ…」
「ほら、危ないだろ? 脚を閉じない!」
ビラビラのまわりに引っかかって、痛くなりそうで緊張する。
彼は丹念にビラビラをひっぱったりしながら毛を剃り落としていく。
そこにはクンニの時とは違う、妙な感覚が漂っていた。
アソコをじっと見られているのに愛の行為とは違う。
作業的な感じ。
それなのに、淫らな気持ちが抑えきれない。
こんなに、わたしのアソコをまじまじとみた男は、彼以外にはいないだろう。
わたしのアソコ…、グロイとか思われてないかな?
色が黒いとか…、遊んでいそうだな、なんて思われていないかな?
ビラビラの左右を丹念に刈り込んでいたかと思うと、急にクリトリスを触られた。
「ひゃっ!」
「ほら…毛がないとクリトリスも刺激しやすいだろ?」
「そこはもともと生えてないでしょ?」
「でも、明るい所でお前のクリトリスみるのはじめてだな。可愛いよ」
「可愛くない!」
彼はふざけた口調で、クリトリスを指先でちょこちょこと刺激する。
見られていたせいだろうか?
シェーバーの振動のせいだろうか?
なんか…いつもより感じてしまう。
「あれ? 濡れて来ちゃったの?」
「知らない…」
「おま●こ丸見えだから興奮したの? ホラ…割れ目の中、ツヤツヤにてかってる」
「や…」
剃られてるだけなのに…もう欲しくなっちゃったよ…。
クリトリス…舐めて…。
おま●こに、おちん●ん挿れて…。
なのに彼ったら…
「はい、バックの体勢になって。そう、おしりを高くして」
「え…なんで?」
「おしりの穴の周りの毛も剃るよ」
信じられない…おしりの穴まで見られちゃうの?
「お前って…おしりの穴の色、濃いな?」
「もうヤダ! 酷い」
「うそうそ…可愛いって」
おしりを引っ張っられると、穴の周りにシェーバーがあてられた。
こんな所まで剃られちゃうなんて…
「おしりの穴のシワまでしっかり見えるよ」
「もうヤダ…終わりにしよ」
「中途半端はダメ。ちゃんとパイパンにしないと。チクチクするだろ?」
肌が引っ張られ、シェーバーが当てられる。
こんな羞恥プレーはいつまで続くのだろうか?
「ちゃんと綺麗に剃れたら、写真に撮って見せてあげるよ」
最悪…自分のアソコなんて見たくない…
でも…彼の視線をアソコに感じるのは、思いの外、悪くはない。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。