彼にバックからオチ●チンを挿れられたまま、おしりを叩かれた。
パン!
乾いた音が室内に響く。大きな音。
痛みがおしりから頭の先まで突き抜けるよう。
でも、音の割には痛くはなかった(あくまでも音のわりにってだけで、十分痛いけど…)。
痛みよりも、叩かれたことのショックの方が大きかった。
「スゲー興奮する…」
彼がうわずった声をあげ、2度、3度と、おしりを叩いた。
バシッ! ぺしっ!
「なぁ…スパンキングされて感じてるの?叩くたびに…おしりの穴がキュンってしまってるぞ」
意地悪なコトをいいながら、もう一度叩く。
ピッ!
指先がかすったような、中途半端な叩き方。
バックから挿入したままでは、おしりの丸みに合わせて叩くのは難しいのかもしれない。
彼がオチ●チンを引いた感じで、もう一度叩いてきた。
パァアン!
「あぁっ!」
おもわず声が出てしまった。
とても痛い。
叩かれたおしりがヒリヒリする。
なんで声が出たのかなんて分からない。叩かれたこと自体は痛いだけ。
それなのに…。
バシッ!
「んぁ!」
パン!
「…っ!」
ビシッ!
「んはっ!」
叩かれたら叩かれるだけ、声が漏れてしまう。
「凄いよ…叩くと、アソコがキュンとしまる…スゲェ~気持ちいい」
そういいながら、彼は乱暴に前後に動いた。
腰を捕まれ、ガンガンと突かれた。
オチ●チンが、いつもより深くまで届いているような感じ。
お腹が痛い。
なのに、気持ちいいところにもオチ●チンが当たってる。
パアン!
突然、おしりの側面を叩かれた。
太ももの付け根というか…腰骨の下の方というか…。
痛い。
凄く痛い。
それなのに…。
「いいねぇ…叩くと凄くしまる。やっぱ感じてるんだろ?」
パン!
パン!
パン!
ゆっくりとしたリズムで、わたしのおしりを叩く。
オチ●チンで突かれていても、おしりを叩かれることが気に掛かり集中できない。
ゆっくりとしたリズムに身構えてしまう。
くる…。
パァン!
くる…。
バシッ!
また…。
……。
……。
叩いてこない。
急に叩くことを辞めた。
なのに…。
「叩いてないのに、アソコがしまってた…叩かれるのを待ってたんじゃないの?」
そんなことない…叩かれるのはイヤ…。
「エッチだよな…スパンキング好きだったとは知らなかった」
好きじゃない…普通に愛してほしいの。
パアン!
「ああっ!」
それなのに…叩かれると声が出てしまう。
アソコが…勝手にしまってしまう。
パアン!
「はあ!」
パン!
「ああ!」
横から叩かれるのは痛い。
でも、大きな音の響きが、酷いことをされているような気持ちにさせられる。
わたしのなかの被虐性が目覚めたような感じ。
彼が勢いよく前後に動く。
おしりがヒリヒリする。
そんなことよりも…彼の動きが激しすぎる。
お腹…痛い…。
どうしたの?凄く激しい。
「あぁ…出る!」
彼がいきなりオチ●チンを引き抜く。
背に熱い物がほとばしった。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
わたしのなのか…彼のなのか…激しい息づかいが聞こえる。
パシン!
おもむろに、おしりが叩かれた。
無自覚にアソコがキュッとしまった。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。