「イッてる時の楓ちゃん、一生懸命で可愛かったよ」
「ううー…恥ずかしいよお」
両手で顔を覆い、倒れ込む。悠里ちゃんは、私の頭を優しく撫でる、と、もう一度優しく舌を絡ませた。キスされると、いったばかりの濡れた痴孔がキュッと切なくなる。
今度は私が布団に仰向けになり、悠里ちゃんが後ろ向きにまたがった。薄暗い部屋の中で悠里ちゃんの白いお尻がぼんやりと浮かび上がる。少し腰を浮かせると、お尻の割れ目の真ん中に薄い毛とくすんだ赤い切れ込みが見えた。
「悠里ちゃん…ここ…」
「ふふ、楓ちゃんはおま●こ見るの初めてだよね?」
そう言って、悠里ちゃんは自分の淫裂を人差し指と中指で広げて見せた。
眼前にサーモン色の肉襞とその間でヒクヒクと動く小さな穴が迫る。穴の周りが濡れてキラキラ光っていた。
「すごい…こんな風になってるんだ…」
「今からオナニーするから、よく見てて…」
見せつけるように、中指をぬかるみに沈めた。
「はぁっ…んん」
私の顔の上で、悠里ちゃんの指が小さな穴の中に入っていく。その指をゆっくり抜き差しすると、クチュッ…クチュッ…と水が溢れる音がする。さっき、私もここを弄られた時に同じ音がした。
「うわ、なんか…すごいぬるぬるになってきたよ」
「あぁん…楓ちゃんに見られてると思うと…いつもより興奮しちゃうの…」
「いつもしてるの…?」
「楓ちゃんとこういうことしたくて…家で一人でしてたの」
「えっ」と聞き返す間を与えず、悠里ちゃんは私の割れ目を舐め始めた。
「あんっ…悠里ちゃ…!」
「楓ちゃんのここもトロトロになってるよ」
「あぁっやだぁ…っそんなとこ舐めちゃ…汚いからぁ…」
「さっき一緒にお風呂入ったでしょ?」
指で触られるのとは違う生温かな感触が、性器をなぞる。粘膜と粘膜が重なり合い、ピチャッピチャッと音をたてる。
「いやぁ…んっ…悠里ちゃん、音が…」
「こんなに濡らしてる楓ちゃんがいけないんだからね」
「やぁ…だってえ…気持ちよくて止まらないんだもん…」
「楓ちゃんのおまんこすっごいいやらしいよ…私このままいっちゃうかも…」
中指のスピードを早めると、悠里ちゃんの中/span>から白く泡立った液体がたくさん溢れてきた。
「あん…っいい…そこ…そこっ…もっと…もっと舐め…」
「あぁあっ…んんっんっ」
右手で激しく自らの膣内を刺激しながら、私のびしょ濡れの肉裂を懸命に舐めていた。私は快楽を追いかけるのに必死で、腰を浮かせて、彼女の舌をちょうどいい場所に押し付けてしまった。
「ひっ…あっあ…なんか…頭…真っ白になっ…あぁあっ」
ほんの一瞬、悠里ちゃんが顔を離し、「私もいく…」と素早く呟いた。
「悠里ちゃん…っ悠里ちゃん…っ! いく、いっちゃう…っいっちゃう…!!」
「……!」
手を繋ぎ、布団の中で体を寄せ合った。
「ほんとはファーストキスの練習のはずだったのにね」
と呟き、二人で肩を震わせて笑った。
「楓ちゃん」
「ん?」
「これからも仲良くしてくれる?」
「仲良く」の意味に一瞬戸惑ったが、悠里ちゃんの大きな瞳に吸い込まれるように「うん」と頷いた。
「嬉しい…じゃあ、練習じゃないキスしようよ」
再び、柔らかくて温かなキス。力が抜けて溶けてしまいそうだ。
チュプ…と舌と舌が離れ、悠里ちゃんが頬を赤らめて笑った。
私は彼女に恋をしている。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。