バスは低い山に囲まれた田舎の車道を進んでいた。もうバス停に止まることもなかった。
「そこ、舐めてぇっ…」
しゃがみこんだ男が、私のお尻を両手で支え、その真ん中に顔を埋めていた。Tバックの布を横にずらすと、ぬかるんだ痴孔に舌を入れ、一定のリズムで刺激した。
「ああっ、気持ちいいっ…みんなの前でおまんこ舐められるの気持ちいいの…」
パシャッ、パシャッというカメラのシャッター音が断続的に聞こえる。手すりに掴まったままお尻を突きだし、見知らぬ男にクンニされて大喜びしている私の姿を、乗客の1人が写真におさめていた。音もなくスマホのカメラを構え、動画を撮っている人もいる。
「もっと撮って…私の恥ずかしいところ、もっと見て…」
その間も、他の2人はニットからこぼれ落ちた乳房や乳首を揉んだりつまんだりしている。私は我慢できずに、そのうちの1人の股間に手を伸ばし、ズボンの上から硬くなったペニスをしごいた。その男はチャックを下げ、上向きの男根を取り出すと私の頭を押さえて口の中に挿入した。
「んっんん…!」
1人が性器を解放すると、次々にベルトを外す音がして私の視界にいきり立った陰茎が数本表れた。
蒸れた男の匂いをうっとりと嗅ぎながら、夢中でしゃぶりついた。私は体勢を変え、脚を下品に開いたまま座り込んで口を使った。片方の手で自分の肥大したクリトリスを触り、もう片方の手で他の乗客の股間を手でしごく。これも、ずっとやってみたかったことだ。
(ああっ、早く…早く硬いおちんちんが欲しい…)
男が私の頭をグイと押さえ、硬い陰茎を喉の奥まで挿入した。その途端、膨れ上がった亀頭から突然熱い精液が迸ったので、びっくりしてむせてしまった。涙目で、喉に残った精子を飲み干す。
「はあっ…あっ…」
休む暇もなく、再びたくさんの手に身体をまさぐられた。荒々しく乳首をつねる人もいれば、お尻ばかり触る人もいる。吊革にしがみつき、腰を振っておねだりした。
「お願い…いれて…早くみんなのおちんちんいれて下さい…」
一瞬の間があり、歩み寄った1人の男が私の脚を片方持ち上げ、何の前触れもなく私の秘裂に肉棒を突き刺した。
「ああっ…大きいっ…! 突いて…奥までついてぇ…っ」
男は激しく腰を打ち付け、周りの男たちが私の乳房を乱暴に揉んだ。硬い肉棒を擦り付けている人もいる。座席に座っている乗客たちは、私の痴態をニヤニヤと眺めて、写真を撮っていた。
「いいっ、気持ちいいっ…っ! あっ、あっ、出ちゃう…なんか出ちゃうっ」
男は構わずに私の腰を掴み、奥までガツガツと突き続けた。
「あっ、だめ、止めて、ほんとに出ちゃう…っ、出るっ…あっあっ、あ…っ!」
私は立ったままだらしなく潮を垂らし、太ももをガクガクと震わせた。男はさらに腰を激しく動かした。その陰茎は私の中でさらに膨らみ、絶頂が近いことを予感させた。
耳元で小さな呻き声が聞こえ、男は自分勝手に陰茎を引き抜くと、タイトスカートに濃厚な精液を撒き散らした。
「あっ、あっ、いいっ…もっと、もっとちょうだい…」
手すりに掴まったまま、窓に身体を押し付けた状態で、再び立ったまま…。私は何度も何度も男たちに犯され、顔や身体中に精子をかけられた。
「あっ、あっ、突いてっ、そこ突いて…っいかせてぇっ…」
私の身体は何度も潮を垂らして大喜びした。そして、犬のようにお尻を突きだし、すぐに次のご褒美をおねだりした。
バスはまだ走り続けている。行き先はわからない。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。