パンティの紐をほどくと、窮屈だったペニスが解放されてピンと上を向いた。
ワンピースの裾から猛々しい男根が露出している。
「ふふ、クリトリスがもうこんなに勃起してる…先っぽからいやらしい汁がどんどん出てきちゃうね」
お姉さんは膝をつき、陰茎に熱い息がかかるほど近くに顔を寄せながら、指の腹で亀頭の周りや筋を撫でた。
興奮しているらしく、吐息が漏れている。
「ああっ…さ、触っちゃダメ…」
「触って欲しくないの? どうして?」
上目づかいの大きな瞳が、俺を捉える。その目に全てを見抜かれているようで、動けなくなってしまう。
「は…恥ずかしくて…」
「恥ずかしいの? そうよね、恥ずかしいよね。見知らぬ他人の前でこんないやらしい格好して、クリトリスびんびんに勃起させてるんだもんね。
もしこの部屋に隠しカメラがついてて、君の可愛い姿を知らない人たちに見られてたらどうする?
クリトリスもおま●こも全部丸見えになってるよ」
「やだ…やめて…」
「みんなが君の淫乱な姿を見てるわよ。ほら、もっと足ひろげて見せてあげて」
鏡台の前の椅子がギシと音を立てる。鏡の中の俺は、はしたない格好で開脚させられ、ガマン汁を垂れ流している。
もしこの姿を誰かに見られたら、と思うだけで全身がカッと熱くなって眩暈がしそうだった。
「今、自分がどんな恥ずかしい格好してるか、わかるでしょ?
あの鏡の向こうに、たくさんの人たちがいると思って。その人たちが、君の恥ずかしい姿を見て興奮してるの。
君のこの大きなクリトリスを見て、みんなが欲情して、ハアハア言いながらおちんちんを握ってるわよ。
たくさんの人たちが、君のクリトリスを舐めたがってるよ。」
「やめ…」
「ふふ、クリトリスがぴくぴく動いてるわよ。想像して興奮しちゃったんじゃない?
本当は恥ずかしいこと大好きだもんね」
違う、と言おうとした。でも、俺のペニスがはち切れそうになっているのは紛れもない事実だった。
お姉さんは、俺の陰茎の周りを指で撫でたが、敏感な部分にはわざと触ってくれなくて、じれったくて身をよじった。
「ねえ、どんどん硬くなってる。本当は舐めて欲しんじゃないの?」
観念して、俺は素直に頷いた。しかし、お姉さんはにやにやするだけだ。
「じゃあ、ちゃんとお願いして?」
「…舐めて下さい…」
「舐めて欲しいの? 何を?」
「ク…クリトリス、です…」
「じゃあ、僕の大きなクリ●ンポをペロペロして下さいってちゃんとお願いして?」
「ぼっ、僕の、大きなクリ…クリ●ンポを…ぺ、ペロペロして下さいっ」
お姉さんは「ああ、可愛い…」と呟くと、俺の頬を両手で押さえ、キスをした。
優しく温かいキスだった。
「クリトリス、たくさん舐めてあげる。可愛い声いっぱい聞かせてね」
舌を使い、唾液を絡ませ、大袈裟なくらい激しく音をたてる。自分でもびっくりするくらい声が出た。
「ああーっ、気持ちいいっ…気持ちいいですっ」
「我慢しないで…いっぱい出して…」
「ああっ、あっ、やだっ、もうイク、イクッ…!!」
勢いよく口内に精液が注がれる。お姉さんは唇からこぼれた精子を中指で拭きとり、恍惚とした表情で飲み干してしまった。
「ふふ、美味しい…」
その顔を見て、再び股間に血液が集まるのを感じた。 俺は新しい扉を開けてしまった気がした。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。