官能小説~女子的夜話~

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【第42話】「カウンター」後編

2015.7.16

僕の膝から降りると、パンティを脱いで片方の足首にぶらさげた。そしてお尻を付き出し、自分で秘部を拡げる。

「斉藤さん、お願い、ここに挿れて…」

「うわ、エマさん、後ろの穴までビショビショですよ…丸見えですげえいやらしい」

僕はベルトを外し、カウパーでベトベトになったボクサーパンツを膝下まで下ろした。真っ赤にいきり立ったペニスを、ぐずぐずにぬかるんだ肉壺に押し当てる。そのまま小さな肉の裂け目に亀頭をねじこんだ。

「ああっ…! はぁっ、きたぁっ…」

エマさんはカウンターに手をつき、喜びにうち震えた。膣壁がぐいぐいと締め付け、奥へと誘導する。

「う、あぁっ」

ゆっくり腰を動かすだけで、肉が絡みついてきた。

「もっと…もっと強くしてぇっ」

「これ、気持ちよすぎる…っ、早く動いたら出ちゃうよ」

「やだぁ、止めないでっ」

大きなお尻を振ってねだられると、頭が真っ白になって何も考えられなくなってくる。ままよとばかりに両手でお尻の肉を掴み、子宮口を突き上げた。

「ひぁあっ!」と悲鳴に似た声をあげたので、僕は片手でエマさんの口を押さえた。薄い壁一枚挟んで、隣の店はまだ営業中なのだ。エマさんは舌を伸ばし、僕の指を夢中でしゃぶった。

「んっ、ふ…んんっ、ここっ…気持ちいいっ…腰止まんない…っ」

「ここ、コツコツ当たってすげー気持ちいい…っ」

「ひぁっ…あっ、斉藤さんの硬くて気持ちいい…っ、そこもっとしてっ」

「うぅっ、そんなに動くと…」

「斉藤さぁ…んっ、いいっそこ気持ちいいの…っ」

肉襞がきゅっと収縮するのがわかった。エマさんは上半身をのけ反らせた。

「あっ…やだ、も、きちゃいそう…」

「うぁ…っ、僕もうダメかも…っ」

「や、あっ…ダメ、くる、くる…っ」

「ああっ…出る…っ」

「あっいくっ…いく、い…くぅっ」

「くぅっ…出る、出る…っ」

ぎゅうぎゅうと締め付ける肉裂から勢いよくペニスを引き抜き、ビュルルッとお尻の上に精子を放射した。

「うれしい…私、ずっと斉藤さんとしたかったんだ」

精子をティッシュでていねいに拭き取ってあげると、エマさんは弱々しく微笑んだ。憧れの女性にそんなことを言われると、ドキッとしてしまう。

「からかわれてるだけだと思ってましたよ」

「そんなこと…」

と言いかけている途中で、急に「あ!」と声をあげた。

「そういえば、私たちまだキスもしてない!」

「今さら何言ってんですか」

僕は呆れて笑った。エマさんは僕の手を握り、唇に小さくキスした。

「ね、このあとホテルでいっぱい前戯しよう?」


まるであべこべだ。

どうやら、世話のかかる年上の友達ができてしまったようだ。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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