女将さんは僕に背を向けると、スカートを捲り上げ、大きく熟れたお尻を突き出して物欲しげに腰を振った。
「滝沢さん、お願い、すぐにハメて…」
「えっ、いや、まだ何にも…!」
「ううん、だって、もうグショグショなのよ」
そう言ってレースのパンツを自分でずらすと、分厚い肉襞の間からすでに蜜が溢れ出て、クロッチにねっとりと糸を引いていた。
(マジかよ、この人もしかして超淫乱なんじゃ…)
てらてらと光る割れ目に中指をゆっくり沈み込ませてみると、中は既に熱くひくついていた。
「はあっ…ん!」
指を曲げて内側の肉壁を指の腹でなぞると、女将さんは上半身を弓なりにし、すすり泣くようによがった。
「ああっ…いや、滝沢さん、指だけじゃいやなの…」
「でも、い、いいんですか…ほんとに」
「いいの…お願い、私のこと犯して…」
両手で自分の臀部を鷲掴みにし、恥肉をだらしなく広げて懇願する熟女の姿は卑猥そのものだった。
僕は小さく「くそっ」と吐き捨てると、急いでベルトを外し、硬く張り詰めた肉塊を女将さんの濡れた割れ目に一気に突き立てた。
「ああーっ…いいっ、いいっ!」
のそげって叫ぶその声があまりに大きいので、僕は慌てて女将さんの口に指を挿れた。
女将さんは僕の指に長い舌を絡ませながら、激しく腰を振った。
女将さんのくぐもった喘ぎ声と、下腹部と臀部の肉がぶつかり合う音が有線の演歌をかき消していた。
女将さんは涙目で首を捻り、僕に何かを訴えてきた。
「ハァッ…滝沢さん、あの、叩いて…欲しいの」
「ええっ?」
「お尻を、叩いて…」
「お、お尻ですか」
遠慮がちに臀肉をパシンと叩いてみると、女将さんは恥ずかしそうに「ううん、もっと強くして」と腰をくねらせた。
(ええいままよ!)
思い切りピシャリとはたくと、女将さんは全身をぶるっと震わせて「はああん…っ」と甲高い声をあげた。
「ああんっ、あんっあっ、気持ちいい…っ」
次第に赤く腫れ上がっていく女将さんの尻を見て僕は妙に興奮した。
強く叩く度に柔肉がギュッと絡みついてくる。
「うわっ、女将さん、僕ちょっと…長く持たないかもしれませんっ…」
僕は射精のことしか考えられなくなってきて、女将さんの腰を両手で掴み、奥の子宮口めがけてガツガツと根元まで攻めた。
カウンターに寄りかかって尻を突き出し髪を振り乱してよがる彼女の姿は獣のようだった。
「ああっすごいっ、そこ…そのまましてえっ」
「あーっ気持ちいい、女将さんすごい気持ちいいです」
「イキそうっ、あっイクッ、イクッ…そのまま突いてぇ」
「ああ、ダメだ、僕もう…っ」
「あっ来る…っ、すごいの来るっ! あーイクッイクッ…イクーッッ」
「ううっ…!」
女将さんの身体が大きく波打つのを確認してから、僕は彼女の大きなお尻に熱い精液をぶちまけた。
その後、僕の家に移動してもう一回、朝起きてから更にもう一回してしまった。
女将さんは年上とは思えないほど貪欲で、僕は体中の体液を絞りとられてしまった。
「あら、いらっしゃいませ」
片岡さんに誘われて再びおでん屋に足を運んだ。今日は少し混んでいて、女将さんはカウンターの中で忙しなく動いていた。相変わらず美しかった。
仕事の話で熱くなっていると、メールの着信があった。女将さんからだった。
『今日もたくさんしてくれるんでしょう?』
顔を上げると、カウンターの中で淫乱の目をした女将さんが小さく微笑んでいた。
「くそーたまんねえな」とひとりごちると、片岡さんが
「そうだねえ、たまらんねえ」
と笑顔で相槌を打った。きっとレモンサワーのことを言っているのだろう。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。