官能小説~女子的夜話~

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【第50話】「オフィス」後編

2015.11.19

コピー機にぐったりと上半身をあずける。

大きなお尻を突きだしたまま、だらしなく愛液を垂れ流しにしていた。

「やばい、これ超エロいな、AVみたい」

課長が呟くのが聞こえる。体を起こそうとした途端、課長の硬く熱い肉が内腿に当たった。

「あん…課長、すごい硬くなってる…」

「ごめん、俺ね、今すごい興奮してんの」

先っぽから透明の液が溢れて滑りのよくなった男根を、尻肉や内腿にピタピタと擦りつける。そのたびに、ビクリと体が震えた。

「やぁ…ん、課長…早く…早く入れてぇ」

しばらく布の上から亀頭で刺激していたが、やがてショーツをずらし、硬い棒の先がぬかるんだ肉の中につぷりと入り込んだ。

「はぁ…っん……」

「あ、あー…Mさん、これすげー…」

ゆるゆると腰を進めると、柔らかな肉襞が男根に絡み付いていく。

「ふ…あっ」

少しずつ少しずつ奥へと進み、そしてゆっくりと腰を引く。うねりが奥からじわじわひろがっていくのがわかる。

「あぁ…っ…あーっ…すごい気持ちいいっ」

「うぅ…っダメだ、これ逆に早く出ちゃいそうだ…」

課長は怒張したものを素早く引き抜くと、私の体を抱き上げ、会議室のテーブルに座らせた。

「ごめん、やっぱMさんの顔見たい」

そう言って再び口づけると、両足を広げさせて今度は一気に深く貫いた。

「ん、あぁ…っ、全部入ってる…ぅ」

「あ…やべ、気持ちいい…」

「あっ、あっ…ダメ、そんな、そんな急に…っ」

腰を激しく打ち付けるたびにテーブルが軋む音と、ジュッ、ジュッとさっきよりも濃い粘膜の音が響く。

「奥、ゴツゴツ当たってんの、わかる?」

「わか…っ、はぁっ、すごい当たって…いいっ…おまんこが…課長のおちんちんの形になっちゃう…っ」

「いいよ、俺のになって」

両手を首に回し、夢中で舌を絡ませる。大きな波がすぐ近くまで押し寄せているのがわかった。

「うっ…中がぎゅうぎゅうしてきた…」

「やだ、やだやだ…もうダメ…っ!」

「いいよ、いって…っ」

「あー…っぁあっ…あっいく…いきそう…っ」

「うわ、あーごめん、俺も、ダメだ…っ」

「あっ、あー…っ!」

「…出るっ」

撒き散らした精子を丁寧に拭きながら、課長がポツリと言った。

「よかった、俺、嫌われてるのかと思ってた」

私は意味がわからず、しばらくキョトンとした。

「え、なんで…?」

「だって、Mさん会社で冷たいし…」

拗ねたような顔の課長を見て、思わずニヤリとしてしまった。

「ほら、やっぱ引いてる! 俺すげーかっこわるいじゃん! だから言いたくなかったんだよ」

もしかして、今日喫煙室にいたのも偶然じゃなかったのかも? なんて自惚れてみたが、そんなこと聞いたらますますへそを曲げてしまうだろう。

私は笑って課長に抱きついた。

「大好きですよ」

と言おうとした瞬間、会議室のドアがノックされた。

「あのー、そろそろ戸締りしたいんですけどもー」

私と課長は顔を見合わせた。

慌てて服を着て、警備員さんにペコペコ謝りながら、逃げるようにオフィスを後にした。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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