コピー機にぐったりと上半身をあずける。
大きなお尻を突きだしたまま、だらしなく愛液を垂れ流しにしていた。
「やばい、これ超エロいな、AVみたい」
課長が呟くのが聞こえる。体を起こそうとした途端、課長の硬く熱い肉が内腿に当たった。
「あん…課長、すごい硬くなってる…」
「ごめん、俺ね、今すごい興奮してんの」
先っぽから透明の液が溢れて滑りのよくなった男根を、尻肉や内腿にピタピタと擦りつける。そのたびに、ビクリと体が震えた。
「やぁ…ん、課長…早く…早く入れてぇ」
しばらく布の上から亀頭で刺激していたが、やがてショーツをずらし、硬い棒の先がぬかるんだ肉の中につぷりと入り込んだ。
「はぁ…っん……」
「あ、あー…Mさん、これすげー…」
ゆるゆると腰を進めると、柔らかな肉襞が男根に絡み付いていく。
「ふ…あっ」
少しずつ少しずつ奥へと進み、そしてゆっくりと腰を引く。うねりが奥からじわじわひろがっていくのがわかる。
「あぁ…っ…あーっ…すごい気持ちいいっ」
「うぅ…っダメだ、これ逆に早く出ちゃいそうだ…」
課長は怒張したものを素早く引き抜くと、私の体を抱き上げ、会議室のテーブルに座らせた。
「ごめん、やっぱMさんの顔見たい」
そう言って再び口づけると、両足を広げさせて今度は一気に深く貫いた。
「ん、あぁ…っ、全部入ってる…ぅ」
「あ…やべ、気持ちいい…」
「あっ、あっ…ダメ、そんな、そんな急に…っ」
腰を激しく打ち付けるたびにテーブルが軋む音と、ジュッ、ジュッとさっきよりも濃い粘膜の音が響く。
「奥、ゴツゴツ当たってんの、わかる?」
「わか…っ、はぁっ、すごい当たって…いいっ…おまんこが…課長のおちんちんの形になっちゃう…っ」
「いいよ、俺のになって」
両手を首に回し、夢中で舌を絡ませる。大きな波がすぐ近くまで押し寄せているのがわかった。
「うっ…中がぎゅうぎゅうしてきた…」
「やだ、やだやだ…もうダメ…っ!」
「いいよ、いって…っ」
「あー…っぁあっ…あっいく…いきそう…っ」
「うわ、あーごめん、俺も、ダメだ…っ」
「あっ、あー…っ!」
「…出るっ」
撒き散らした精子を丁寧に拭きながら、課長がポツリと言った。
「よかった、俺、嫌われてるのかと思ってた」
私は意味がわからず、しばらくキョトンとした。
「え、なんで…?」
「だって、Mさん会社で冷たいし…」
拗ねたような顔の課長を見て、思わずニヤリとしてしまった。
「ほら、やっぱ引いてる! 俺すげーかっこわるいじゃん! だから言いたくなかったんだよ」
もしかして、今日喫煙室にいたのも偶然じゃなかったのかも? なんて自惚れてみたが、そんなこと聞いたらますますへそを曲げてしまうだろう。
私は笑って課長に抱きついた。
「大好きですよ」
と言おうとした瞬間、会議室のドアがノックされた。
「あのー、そろそろ戸締りしたいんですけどもー」
私と課長は顔を見合わせた。
慌てて服を着て、警備員さんにペコペコ謝りながら、逃げるようにオフィスを後にした。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。