河村君の意外な性癖に驚きが隠せなかった。
わたしはといえば、お風呂場にひっくり返り、だらしなく大股を広げている。アソコは河村君に丸見えに違いない。
「俺…普段からゼミで発言してるの見てかっこいいなぁ~って思ってたんだ。すごく気になってた。そんなキミが…まさか…」
「イヤだよ…はやく出て行って…お願い…見ないで」
「ムリ…こんな可愛い姿から目放せるわけないよ」
河村君はゆっくりと浴室に入ってきた。
床は、わたしのオシッコで濡れちゃってる。
「あ…足…汚れちゃう」
「気にしない…あとで洗えばいいんだし!」
股を広げたままの、わたしの前に河村君はひざまづいた。
わたし…アソコが丸見えなのに不思議と脚を閉じることも…手で隠すこともしなかった。
「エッチなアソコしてるね…こんなに白い肌で…美人なのに…凄く毛が濃い」
「いやぁ…やめて…見ないで…」
わたしのアソコに熱い息がかかる。彼が顔を近づけてきたのだ。
彼の指がビラビラに触れた。死ぬほど恥ずかしい。
「オシッコ…ずっと我慢してたの?」
その手でわたしの太ももをなでつけた。ひんやりとした感触。思いの外肉厚な指と手のひらが太ももに、ゆっくりとさすられる。
「凄い濡れてる、すごく可愛い」
すごく恥ずかしいのにわたしを…見て欲しいと感じてしまう。
太ももをさすっていた指先がアソコへ這い寄ってくる。
股の内側をさすられると、ヒリヒリした感覚が走る。指先が股の付け根に触れる。
そして…そっと外側へと肉が引っ張られる。クチュ…。
かすかな音が聞こえた気がした。
「ふふ…」
「なんで笑うの?」
「だって、すごく好みのアソコしてるからうれしくて」
「わたし…変なの?」
「変じゃない…ビラビラが厚くて…大きくて…イヤらしいよ」
アソコが引っ張られる感触。
わたしのアソコが見られている。
同じゼミというだけで、それほど仲が良い訳でもなかった人に、間近でアソコを見られている。
彼でもなんでもない人なのに、ビラビラを広げられてる。
アソコの奥から、とろりと何かが垂れ出してくる。
「あれ…なんかあふれてきちゃったよ」
息づかいをアソコに感じる。触れる息が熱い。
おかしいよわたし…イヤなはずなのに…もっと汚いところ見られたいと思っている。
その時、リビングに人の気配。トイレのドアを開けて、誰かが用を足す音が静けさの中に響いている。
河村君は何も言わずわたしを立たせ、タオルハンカチで拭いてくれた。
「いやらしくて、いい臭い…今日のご馳走だよ」
わたしはショーツをはき、二人でお風呂場を出た。
みんなには具合が悪くなり、お風呂で吐いてしまい、河村君に介抱してもらったと適当なウソをついた。そして、程なくしてお開きとなった。
スマホが小さく震え、河村君からlineが届く「こんどはもっと...」
おわり
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。