はだかのわたしに赤い縄が回された。
赤い縄を首にかけられ、首元で結び目を一つ作られた。
縄は長い。
結ぶとき、シュル!シュル!と何度も縄は引かれた。
すべる縄が肌に触れる。軽く擦れるような刺激が走る。
縄の端がしなり、結び目を抜けるときに肌に当たった。
二つめの結び目が、おっぱいの下乳のところ…みぞおちっていうのかな?その辺りに作られた。
やっぱり縄が延々と引かれ、端っこが肌を打つ。
三つめの結び目はおへそのあたり。
そして、四つめはアソコの毛の辺りに作られた。
わたしの身体をまっすぐに垂れた赤い縄。
足下にあまった縄が乱れている。
縄がかけられただけじゃ、なにも感じない。
ただ、彼が言ってくれたけど、白い肌に赤い縄って…。
けっこうエロい。
彼はなにも言わずに、わたしの脚の間に手を通し、縄を掴んで持ち上げる。
彼は内ももを軽く押し、脚をわずかに広げるように促す。
そっと脚を広げる。
彼はアソコに指を伸ばした。
「あん!」
ビラビラが広げられる。
わたしのビラビラは、そんなに大きくはないと思う。
人差し指と中指だろうか?
ビラビラが広げられ…。
アソコの割れ目にはまるように縄が通された。
縄の感触に、はじめてゾクリとしていた。
縄はそのまま背を通り、首の後ろを走る縄に通される。
「おま●こ、痛くない?」
はじめて彼が声をかけてくれた。
「大丈夫…なんか…変な気分…。」
「まだこれからだよ。」
彼は背中に垂れた縄を二つにわけ、首元とおっぱいにある結び目の間に、それぞれの縄を通す。
そのまま背中側に縄は引っ張られ、結び目の間の縄が広がり、菱形となる。
横に走った縄は、おっぱいの上側を通っている。
おっぱいのふくらみに、縄が食い込んでいる。
よくは知らないが、SMのイメージのような感じた。
背中から縄は戻され、下乳とおへその間を通る。
わたしの身体に、菱形がもうひとつできた。
菱形の端から縄はウェストを通り背中へ。
また返された縄は、おへそとアソコの毛の間の縄に通され、菱形がまた作られた。
菱形が作られるとき、縄が引かれ、アソコに刺激が走る。
はだかの身体に菱形が縦に三つ並んでいる。
それぞれの角から縄が背へと横切っている。
「菱縛りっていうんだ。肌に食い込んだ縄が綺麗だろ?」
胸元を走る縄はおっぱいを不格好につぶし、下乳を走る縄は、そのふくらみを強調しているかのようだ。
彼はおしりの上、腰骨の辺りで余った縄を縛っている。
縛ろうと縄を引くたび、切れ端がおしりにピシッと辺り気になる。
まだシャワーを浴びていないせいだろうか?ムンとした臭いが鼻をついた。
わたし…縛られて濡れているんだろうか?
クリ●リスは痛くはない。
そもそも、股に食い込むほどキツク縛られてはいない。
ただ、下腹部の縄を指先で引っ張られると、アソコにギュッと食い込んだ。
食い込み自体は痛くない。
でも、すごくエッチな気分になる。
「やだ…なんか恥ずかしいよ…。」
クイッ、クイッと縄を引き、アソコに食い込ませて遊んでいる彼の手を押さえようとした。
そしたら…。
「あれ?抵抗するの?それじゃ、手を縛らなくちゃね。」
わたしの手は後ろに回され、もうひとつの縄で縛られはじめた。
いったい何本縄を買ったのよ?
後ろ手に手をかさね、両手首が縛られる。
痛くはないけど、縄の端が肌を打つのがイヤ。
余った縄は、おっぱいの上と下に回された。
菱縛りとは別に、おっぱいの上下を縄で縛られ、ふくらみが強調されたようだ。
腕が動かせなくなった。
その時、はじめて恐怖した。
肘、肩をモジモジと動かせても、状況はなにも変わらない。
身動きが取れないって、こういうことなんだ…。
わたしはバックの体位でベッドに座らされた。
頭をベッドに押しつけ、おしりを高く上げさせられる。
体重が背けた顔にかかる。重たい。手を突きたいけど、まったく動かない。
「なんだよ…縄が染みてるよ。」
彼がイジワルなことを言う。
ぬぷっ!
脚を広げられ、縄の間から指を入れられた。
身動きが取れない。顔が苦しい。凄く怖い。
それに、惨めな感じがする。
それなのに…。
ぞくぞくするような快楽。
凌辱されてる。辱められてる。
このまま彼に犯されたい。
縄の食い込みが、わたしに新たな快楽に目覚めさせた。
おわり。
藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。