官能小説~女子的夜話~

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【第36話】「蛙」後編

2015.4.16

吉田を起こすと、なぜ南さんがいるのか分からずにキョトンとしていたが、やがて自分が呼び出したことを思い出し、何度も謝っていた。駅まで3人で歩き、私鉄の改札口で吉田と別れた。

僕はさっきのショックが抜け切れず、ずっと上の空だった。

吉田の姿が見えなくなると、南さんが僕の手をそっと握った。

「ホテル行きましょうか?」

その目の中に再び小さな光が宿ったのを見た。うなずくしかなかった。

南さんは僕の手を引き、古くて小さなラブホテルへ入った。その足取りに迷いはなく、だいぶ慣れているようだった。部屋に入るなり、南さんは僕を壁に押し付けてベルトを外し、ズボンとパンツを下ろしていきなりしゃぶりついた。

「はあっ、金原さんのおちんちん、すごく大きいんですね…」

生まれて初めて感じる口内の温かさや舌の柔らかさに、すぐさま精子が先端までせり上がった。

「や、南さんっ、やめ、出ちゃう、出ちゃうから!」

「いいの、最初はお口に出して」

「はああっ」

我慢する余地もないまま、破裂するように精子をぶちまけてしまった。南さんはそれらを受け止め、さらに尿口に残っている精子も吸い取り、うっとりとした表情で口内に広がる白濁液の味を楽しんでいた。目をつむって飲み干すと、潤んだ目で微笑んだ。

「ふふ、いっぱい出ちゃいましたね」

「す、すみません」

「その代わりたくさんしてね?」

南さんはスルスルと服を脱いだ。全体的にむっちりしていて、おっぱいも想像より迫力があった。乳輪は大きく、肌との境目がわからないくらい色素が薄い。手にあり余る乳房を揉んでいるうちに、再び欲望が込み上がるのを感じた。

「あん、すごい…もうコチコチになってる。今度は私のことも気持ちよくして下さい」

ベッドに寝かせられ、南さんは僕の顔の上にまたがった。

「とろとろのおまんこを開いて、私の恥ずかしいところ見て」

初めて間近で見る女性器は、本当にここに挿れていいのかと不安になるほど小さかった。灰色の皮膚を広げると、ハッとするほど鮮やかなピンクの粘膜が現れ、ぽっかりと空いた穴から愛液がとめどなく溢れていた。舌先でちろちろと舐めると、南さんが大陰唇を僕の顔に押し付けた。

「ああっ、もっと、もっと舐めて!」

むせ返るような匂いも気にせず、僕は夢中で舐めたり吸ったり舌を伸ばしたりした。

「ああっ、感じちゃう金原さん、すごく上手、んんっ」

再び僕の陰茎を舌と唇で包み込み、首の捻りを入れながら激しく上下に運動した。

「あっ、南さん、ごめんなさい、俺また出ちゃいます、あっあっ」

「んっ、んんんっ!」

南さんの大臀筋が激しく震えた。それと同時に、僕は再び大量に放射してしまった。しばらくひくひくと痙攣したままでいたが、南さんはゆっくりと態勢を整えた。

2発目の精子は飲み込まずに、ティッシュの中に出した。南さんはティッシュの箱の横にあるコンドームを取ると、少し硬度を失った陰茎にかぶせた。

「まだ大丈夫ですよね?」

そう言って、上から腰を下ろし、膣の中に陰茎をズブズブと少しずつ沈めていった。

「はあっ…ううっやばい、これ、中すげー熱い」

「あっ、あっ中でまた膨らんでるぅ…。おまんこに上からズボズボ犯されるの、どう? 気持ちいい?」

「はあっ…ああっすごい気持ちいいです」

「ああーっ私もこの角度すごいいいの…っ、金原さんのおちんちん奥まで届いて気持ちいいっ」

南さんは腰を激しく動かし、粘液にまみれた肉と肉を擦り付けた。

「あ、あっ、駄目です、そんなに動いたら、出ちゃうんで!」

「ダメっ、まだ我慢して! もっとグリグリしてえ…っ」

「あーーほんとやばいです、出る、出るっ」

「ああんっい、いいっ、いいっ、あっあああっ」

「っああっ!!」

その日、僕は朝までに合計5回射精してしまった。

「今度は、吉田さんも一緒に3人でしましょうね」

南さんの目の奥が赤く光る。僕はボンヤリした頭の中で、男の精子を搾り取る悪魔のことを思い出していた。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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