官能小説~女子的夜話~

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【第93話】女王様ごっこ その2

2017.10.19

ラブホテルで彼がアダルトビデオの痴女ものを見ていた。もしかして彼は痴女好き? 私が痴女っぽく迫ったら、彼ったらまんざらでもない。そのまま、痴女プレイを続行することにした。

彼の包茎オチ●チンの皮をズリ剥いたら、「あぁ!」と、大きな声を上げた。

唖然…彼って、こんなキャラだったっけ? 本当はMキャラだったの? それとも、ノリで盛り上がっているだけ?

それでも、私は嫌な気がしない。それどころか、私の中のS気がムクムクと育っているように思える。

もっとイジメてみたい…。そんな想いが頭をよぎる。

私はガウンをはだけ、部屋の明かりの下、彼に裸身を晒した。

「私…キレイ?」

「はい…キレイです」

「うそ! さっきのビデオの女より、全然歳取ってるじゃない」

「でも、キレイです」

「さっきの人より、おっぱい垂れてるでしょ?」

「はい…垂れてます」

自分から言っておいてなんだけど…ムカついた! 私は彼の金玉をギュッと握りしめた。

「うわっ!」うわずった嬌声があがる。

「乳首の色はどう?」

「キレイです」

「さっきの女の方が、色はキレイだったとおもうけど…」

「はい、ビデオの方がピンクでした」

金玉を握る手に力を込める。くぐもったうめき声があがる。それでも私は容赦しない。

「私の乳首…黒い?」

「黒いです」

「誰のせいで、黒くなったと思っているの?」

「分かりません」

「あなたでしょ! あなたがさんざん舐めて黒くなったの!」

金玉がギュリっと拳の中で動いた。

「うっ!」

金玉は急所だということは知ってる。子どもの頃から、金玉を蹴り上げるような漫画はあった。お笑いでも、股間に当たったら「キン!」とか、効果音がしたりしたし。

でも、どれくらい痛いのかは知らない。想像はつかない。どうせ男だって、生理のきつさは分かるわけがない。

私は彼の顔をまたいだ。そして、ゆっくりと、腰を落としはじめた。

「私のオマ●コ見える?」

「はい」

「どんな風に見えるか言って」

「ビラビラがはみ出してます。あぁ…黒い…ビラビラ黒いです」

こいつは~! 無性に虐めたくなった。そのまま、彼の顔にオマ●コを押しつけた。

「舐めなさ~い! 黒いオマ●コ、いっぱい舐めるの~」

ピチャピチャ…クチュクチュ…

力んだ舌がビラビラをまくるようにうごめく。舌をとがらせて膣を刺激したり、自ら腰をくねらせ、クリトリスを鼻に押しつけたり、肥大した黒いビラビラを吸われたり…

チュバ、チュバ…

体液が糸を引くような、粘着系の音に興奮する。

私は腰を浮かして、

「どう? 美味しい?」

と尋ねた。

「美味しいです! オマ●コがヌラヌラに濡れてます。あぁ…クリ●リスが勃起してます。ピンクのクリ●リスが、顔を出してます」

ここまでくると、なんだか可愛いペットのような気がしてきた。よく、バター犬にオマ●コを舐めさせるとかいう冗談を聞くけど、ぺろぺろ舐める輩は犬と呼ぶのがふさわしい気がしてきた。

腰の位置をずらして、クリ●リスを舐めやすくする。彼の舌がクリトリスをなぶる。

「うん…ん…」

やばい…クリ●リス、敏感になってる。いつもより、感じてる気がする。

レロレロ…レロレロ…とがった舌先でクリトリスが転がされる。

オマ●コ舐められるのは、快楽と言うよりは、奉仕してもらっているようなS気の部分で気持ちがいい。けれども、クリ●リスはダイレクトに気持ちがいい。

チュバ! その時、彼がクリ●リスを吸った。

チュバ、チュ、チュ~!

クリ●リスに吸い付きながら、舌先で転がす。

吸われて、鬱血したかのような敏感さを、とがった舌が刺激する。

「はぁ…はぁん~!」

いつもより刺激が強い!

腰を掴まれ、逃げられなくなってる。敏感な部分に吸い付きながら、執拗に舐めあげる。

「あぁ! は、はっ!」

クリ●リスいい…もっと気持ち良くなりたい…

私は腰を浮かし、彼の腕から逃れ、そして、勃起したオチ●チンにまたがっていた。

目を閉じ、一心不乱に腰を動かす。奥の方、気持ちいいところに当たるように。前後に、あぁ…動かして…そこ、奥がいいの!

ギュブ、グブグブ…チャ…クチャ…

オマ●コが濡れてる音、お漏らししちゃったみたいな音してる。

奥いい。でちゃう…でちゃうよぅ…奥当たってる、すごく当たって、気持ちいい!

腰を動かして。オチ●チンが気持ちいいところに当たるように。

もっと、もうすぐ、イケる。もっと、あぁ…その時、

「ああっ!」

彼が叫んだ。私の中に熱いものが放たれた。

ビクン、ビクン!

私の中で、脈打つ肉棒。快楽が一気に冷めた。

パシン!

思わず、平手打ちがでていた。

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藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中。




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