現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

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【第21話】フーゾク嬢の心の病

2015.1.13

正直、フーゾクの仕事をしているコは病んでいるコが多いですね。

少なからずわたしもだから。

オトコの人と交わることに心が擦り減り

心のコップが満タンになり我慢の限界がくる。

そういう時は休むのが一番。今も心療内科に通っています。

フーゾク嬢は意外に繊細なコが多く、

がむしゃらに働いていると、ふとした瞬間に

「あれ?あたし何やってんだ?」

と自分の仕事に対し、嫌悪感を抱いてしまうのです。

だから当日欠勤も多いし、無断欠勤も多い。

特種な仕事ですから、自分を奮い立たせないとやっていけない。

少しでも嫌な気持ちがあると精神的にも不安定になります。

No.1のコなどは「わたしがこの店で一番!!」なぁーんて言いながら連勤で働き、

休まないコが多いです。

こういうコはいつの間にかフェードアウト。

頑張ることに疲弊してしまうのです。

頑張り過ぎて身体も心も悲鳴を上げてしまう。

そして何より、フーゾクと言う仕事を内緒にしているコがほとんどのため

悩みがあっても知り合いに相談ができない。

同業のオンナのコは全て上辺だけのお付き合いで、

腹を割って話すことができるコなんていやしない。

そのため職場でも悩みや愚痴が言えず、ストレスばかりが溜まっていきます。

そうやって溜まっていったストレスの矛先は「買い物」であったり

「ホストクラブ」であったり、「セックス」であったり、さまざま。

そしてその解消法が今度は『依存』に変わる。

買い物をし過ぎたから嫌なフーゾクで働く……。

「ホストの彼をNo.1に」と身を粉にして働く……。

これでは病気になりかねません。

どこかで線引きをして身体と心を休ませないと

治るものも治らなくなってしまいます。

周りにそのようなコがいたら

「たまには休んだら」と言ってあげるのも優しさのうちかも。

まあ、なかなか気付きにくいですけどね。

えー、冒頭にも書きましたが

これからわたしの病についてお話ししたいと思います。

同じ病に苦しむ方やその身近の方に

お役に立てて頂ければ幸いです。

パニック障害

きっと皆さんも聞いたことがあると思います。

そのパニック障害になってしまったわたし。病歴は8年です。

最初は過呼吸が発端でした。

精神科を受診し、しばらくの間は精神安定剤で乗り切っていましたが

一向に良くなりません。

車の運転もできなくなり、電車にも乗れない。

ラブホテルにお客さんと2人きりになってもドキドキし心臓が煽る。

わたしは色々な病の本を読み漁り、これはただの過呼吸ではないなと思い

別の心療内科を受診したら「それはパニック障害です」と言われました。

そこでその病気だけに効く

「SSRI パキシル」というお薬を処方されました。

新薬だそうで唯一パニック障害に効くお薬だそうです。

その薬と毎月の診察で今現在、平穏に日々を過ごしています。

症状が出たときは泡を噴くほど辛くて

毎回「死んじゃう、死んじゃう」と思いながら耐えていますが

パニック障害では死にません。

以前お勤めしていた職場の送迎車でパニック症状が出た時は

(その頃わたしはしょっちゅう発作を起こしていました)

「あやちゃん、はい!!」

と誰かが紙袋を差し出してくれたっけ。

過呼吸は酸素の吸い過ぎで上手く呼吸ができないので

紙袋で息を吸ったり吐いたりすることにより呼吸を整えるっていうもの。

店長は言っていました。

「この業界のオンナのコは病んでいるコが多いなー」って。

店長が言うのだから間違いないです。

自己管理のできない自分を責め泣いたりもしましたが

今はゆったりペースでお仕事に通い

のらりくらりと無理せずストレスフリーでやっています。

そう!!『のらりくらり』がちょうどいい。

『フーゾク嬢は病んでいる』というイメージがありますが、

嫌なら休む。嫌なら辞める。

と気楽に考える。

別に無理やり働かされているわけではないので。

病むまで仕事をするのは辞めよう。

気持ちを切り替えれば楽になりますよ♡

ただ私の場合のらりくらり過ぎて若干クビになりそうですが。

アハハー。

次回はたまーにいる!!肌の合うお客さんデス!!

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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