「なぁ、性病検査してきてくれないかな?」
数年前。当時つきあっていた彼が一言。
え? なんで? あたしは、驚嘆をし、彼に詰め寄りました。
「んー」
誠にいいにくそうで、やっとの思いで口が開きつつも眉間にシワを寄せる彼。
けれど、なんとなく察しはついていました。
「淋病とクラミジアになった。だから…。」
色んなことを察した私の目からはすでに涙がとめどなく出てきました。
彼は真面目で浮気などする人ではなかったので、あたししか、病気がうつる原因などはないはず。
浮気を疑うよりは、内緒でしていた風俗バイトをしているということを話した方が…
この時はすごく胸の奥が苦しくかんじました。
私は意を決して、デリヘル嬢をしていることを彼に打ち明けました。
すると彼は…
「別に風俗だって、立派な仕事じゃん。風俗も、普通の仕事も同じ仕事だと思うよ。」
彼は憤怒するどころか、風俗の仕事に対しての理解してくれました。
彼は風俗嬢なんて関係なく、
あたしのことを好きで居てくれたんだと感じ、ついつい涙が出ました。
彼はあたしの仕事が知ってから、毎日とても心配してくれて相談にも乗ってくれました。
ほどなくして、彼が転勤で遠距離恋愛になり、ぼんやりと、お別れをしましたが、
病気になって彼の存在がとても勇気をくれました。
そう、性病検査をきちんとしようという勇気。
風俗求人に「性病検査あり」などと、書かれていますが、まさに、これが一番大事。
風俗求人サイトでよく見かける、
「定期的な性病検査の補助」は本当にしています。
私が以前勤務していたデリヘルは、毎月一回検査をしていました。検査結果の用紙を提出しましたよ。
すべてのお店が補助してくれるわけではないので
求人サイトを見て、病気に対する処置の仕方もきちんと聞いておくべきですね。
「あたしは、病気になるはずないわ!うがいも、グリンスもバッチリだし!」
それだけじゃだめだめー!
お客さんの身体を隅々まで洗い、観察しなきゃね!
風俗バイトをする上での 初歩的なことです。
病気にならないように、清潔を心がけ、抵抗力を高め、なるべく日光にあたるようにしましょうね。
次回は、「デリヘル嬢・あるある」です!
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藤村綾
風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。