現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

現役デリヘル嬢のリアル体験 地獄でほっとけ!

【第74話】「見せる身体」

2016.2.23

風俗にくる(デリヘルなら呼ぶ)お客さんは、ある程度はネットでデリヘル店を閲覧し、的を絞って電話をしてきます。がぁ!時に、突飛なご注文をしてくるお客さんも多々おります。

例えば、《綺麗系の細身》《黒髪のモデル系で》

「はい!綺麗な子でご案内いたしますよ」

店長がやれやれ顏をしつつ電話をしている光景を目の当たりにします(白目)

「全く、注文が多いんだよ」

店長は、女の子に仕事だから、支度しておいてと、電話をした。

こんな押し問答のやりとりをよく耳にします。

風俗バイトというものは最終的に、性格やサービスなのだけれど、それは服を脱ぐ前のことであり、最初は(初対面)は基本、容姿になってしまう

スタイルに顔だ。

風俗遊びは決して安くはない。高額なお金を散財する。

綺麗なデリヘル嬢がいいに決まっているし、なおかつ、性格もよければ、お金などもったいないと思わないだろう。

けれど、バイト中にお客さんがよく、口にするセリフがある。

『よく、あんな身体で裸になれるよな、まあ、俺はキャンセルしないけれど

は?一体どのような風貌を持ったデリヘル嬢だったのかしら?

あたしは、首を傾げる。

あたしも、正直、身体に刺青があるため、綺麗な身体とは、思われない。

「ええ!すごいね」か。何も訊かないお客さんのどちらかだ。

前者は、「わー、初めてみたよ、でも、俺はいいけれど、引いちゃうお客さんもいるのかもね」と、本音の言葉を口にしてくれる。

後者の何も言わないお客さんは、何も言わないのではなく、言えない、あるいは、訊けないのだろう。以前引いてしまって、勃起をしないお客さんもいたほどだ。

容姿に制限がないところが風俗バイトのいいところではあるのだけど風俗嬢・デルヘル嬢は「見せる」商売なのだ。

男性に裸を見せて、勃起をしてもらわないと、いけないバイトなのだ。

十人十色の性癖があるよう、十人十色のタイプがあるけれど、「見せる」身体にはなんら、相違はない。

そう、『魅せる』魅了させなければ、ならないのだ。

最低限の身体のメンテナンスは大事。

太りすぎもダメだし、痩せすぎもダメ。身体がガサガサでもお客さんは気にするし、もちろん、ムダ毛もダメ。

お化粧も必須なのだけれど、過剰なお化粧もあまり受けない。きつい香水もダメかな。

などど、書いてしまうと、うぁー、結構メンテナンスするんだ!

などと思われてしまうかも知れませんが、そう、なんですよ。

風俗バイトはね、裸体をさらすので、常にメンテナンスを怠ってはいけないのであります

ぽっちゃりの方がいいよ。お客さんはよく言いますが、えー!どの範疇なら大丈夫なの?訊きますと、「深田恭子から篠崎愛」

「……」てか、ちっともぽっちゃりじゃないし。

むしろ、細身じゃないの!

男性目線からすると、ぽっちゃりっていうのは、深田恭子ちゃんなんですか!おお?

でもま、真のぽっちゃりさん好きは専門店に足しげく通うので…ぽっちゃりかも…と思う方もご安心を!

男性の好みは千差万別!なので風俗求人情報を探すときには困りません。

好みに対して男性の目は辛辣にできています。

時には厳しいことも言われますし、わ、尻でかいね、などと。

平気で傷つくことも言われます(本当なので言い返せない)

と、言われないためにも、日々綺麗になるための努力は必要なのであります。

(はい、がんばりますよ?)

だって、『魅せる』のですから。

もっとも、乾燥する季節です。カサカサ肌よりも、もっちり肌を目指し、あやのおすすめは、『ワセリン』です。安いし、ドラックストアーで簡単に手に入ります。風俗求人探しながらのんびりバスタイムもいいですね。お試しあれ。

次回は、「常連さんとの接し方」です。

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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