現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

現役デリヘル嬢のリアル体験 地獄でほっとけ!

【第56話】「風俗のバイトでも、仕事と割りきってメアドは死守!」

2015.10.6

「もうさ、お客さんからのメールが、朝も夜も関係なく来るの!」

同じお店の風俗嬢ゆうちゃんが、送迎車の中で怒っていた

「え?ゆうちゃんさ、風俗に来るお客さんにアドレスとか、教えちゃうわけ?」横に座るゆうちゃんは「うん、教えるよ。教えてっていわれたら。」さらりといわれてしまった。でも……。教えても執拗なメールはうざいし、なにかトラブルがあった時とかはどうするのだろう?ただ指名をとりたいがために、番号を教えたのではないのだろうか。

あたしには、電話番号を教える意図が全くつかめないでいた。

そんなあたしもガラケーだった頃、教えるつもりもないのに勝手に番号を見られ、その日から、迷惑メールが勃発した。

『あやに会えて今日はよく寝れそうだよ』とか。知らんし。( º﹃º )

「明日、呼ぶけれど、もし、良かったら、お店を通さないで会えないかな」とか。

お店を通さないで会えないかな』これ、デリヘル嬢だったら、多分したことのあるコ。いると思うの。店を通さないで、店でいただく分のプレイ代金をいただけるならば、それに越したことないでしょ?

でも!この行為。ちょっと待ったー!

あたしは、店外では一度も会ったことないです。ってゆか、電話番号も教えたことないなぁ。もし、一回でも外であってしまったら、プライベートとバイトの線引きが出来なくなり、結局、お客さんの都合のいいようにされ、バイトで行っているつもりが、お客さんはすでに彼女になったと認識してしまう。(男は単純)なので、そのような、危険な行為は避けるべきです。お客さんは少しでも安く遊びたいから。時間で区切られているデリヘルのお仕事。けれど、電話番号を教えた時点で、もう、お客さんはラッキーとばかりに外に誘ってくる。デルヘル嬢から、普通の女の子と見なしてくる。

勘違いしちゃうんだよね。きっと。俺は特別なんだなぁ。って。違うけれど( º﹃º )

あと、多いのは、常連さんが、「あやちゃん、お願い。メアドか、LINE教えて!」とお願いしてくること。うーん。本当に困る、困る。常連さんだけに、困ってしまう。行くたびに「教えて」言われ、確かにあたしも常連さんに呼んでいただいて嬉しいし、やっぱりお客さんとはいえども、何度もあっていると、好きになる。好きっていうと大げさかもしれないけれど素直に嬉しい。でも、それはお店を通して、お金を介して会っているからであって、限られた時間の限られた行為だからこそだと思うの。行くたびに、電話番号を教えてよ!と、言われ濁すのが大変だし辛いです。好きなのは、お客さんとして会っているから。もし、メールのやりとりが始まったとしたら、果たして嬉しいか?と、問われたら、ぶっちゃけうざい、きっと。お客さんとして知り合った人は、いくら電話番号を聞いて繋がっても、心までは繋がらないのです。デリヘル・風俗嬢は、お金をいただいて、仕事をしています。メールも「お金を頂けるならやるのにな!」というくらい、お客さんはどこまでいってもお客さんなのであります。

お店を通さない個人での仕事は危険です。箱があるから守られている。それをいつも頭にいれて、お仕事をしてくださいね。お店で行ったお仕事ならば、何かあっても、死守してくれますからね。安心してバイトができるのはそこなのであります。電話番号は極力教えないように。自己責任ですからね。

次回は「お客さんをその気にさせる方法」デス。

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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