その日は『パンスト』を持ってお客さんの元へ。パンストフェチってやけに多くて、パンストオプションが入る度、100均で買っていくだ。
あたしの場合はいつも、お客さんとシャワーを浴び(イチモツ・ツメ伸びチェック)それからパンストを履く。上半身は裸、下半身はストッキングという一見、バカバカしい姿でお客さんの前に立った。「ん?」お客さんの目が一瞬、泳いだのを見逃さなかった、あたし。え?どして?
「あのー、ストッキングってオプションでしたよねぇ?」
「え、ああ」
お客さんの「ま、いいや」という意味深な態度のまま、プレイ開始。あたしは(あれ?)と思いながら、一通りのプレイをこなす。(結局さ、破かれるんだけど、フフ)。ストッキングをすみずみまで舐められ、破かれ、プレイ終了。あー、疲れた。「じゃあね」と挨拶をして、部屋を後にした。
そして翌日。「あやさん指名で。オプション、パンスト。ベージュの」また昨日のお客さんだった。え!またぁ?今度はパンストの色まで指定。前もって店長が用意してくれたベージュのストッキングを持って、お客さんの待つ部屋に入った。
すると開口一番、聞かれてしまった。
「ベージュのストッキング持ってきてくれた?」
あ、はい。私が返事をするとそのままストッキングに対する思いを語りだした。
「昨日さ、ストッキングが黒だったじゃない?俺、黒ダメなんだよね。せっかく持ってきてくれたのに、言えなかったんだけれど……」
「会社で好きなコがいて、そのコ、いつも、ストッキングがベージュなんだよね」
だから、ベージュのストッキングをなでまわしたい。なめたい。その欲望を満たすためにあたしを呼んだらしい。「あ、すみませんね、昨日、黒のストッキングではなく、ベージュだったら、今日呼ばないですんだのにね」
言葉とは裏腹に(昨日は黒にしてよかった。また、呼んでもらったし。)と心の中で小躍りした。お客さんはデリヘル嬢のあたしを、好きなコに見立てて、ベージュのストッキングを履いたあたしの足を絶妙に堪能し、ご満悦しながら、帰っていった。ベージュだったからか破らず大事そうにお持ち帰りをした。白目
風俗店でもマニアックなお店がありますけど、中でもおもしろいフェチを持ったお客さんがいたなー。それは、な、なんと『長靴』!!白目
どのようなプレイだったかと申しますと、ただ、新品の真っ赤な長靴を履き、裸でベッドに寝て、お客さんが長靴をずーっと舐めていた。これだけ。楽でしたけれど。
その長靴、可愛かったので
「欲しい」とお願いしたけど「ダメ」と即答。
「どして?」「これ、俺のコレクションだから」
強く言い張ったお客さん。あなたは、完全に長靴フェチでございます。風俗があるから、自分の欲望を満たすことが出来る。まあ、風俗嬢以外にこのような行為は出来ませんよね。捕まっちゃうし。笑 なので、デリヘル嬢なあたしは、なるべく笑顔でお客さんの要求に応えるのでありますー!
次回は、「デリヘルのドライバーってさ、楽なの?」デス。
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藤村綾
風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。