現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

現役デリヘル嬢のリアル体験 地獄でほっとけ!

【第24話】キスの不思議

2015.2.3

「キスしてもいいかな?」

プレイの最中に聞かれる台詞TOP3に入っていますね(笑)。

いい雰囲気になっているところでですよ?

むしろその台詞は言わなくてもいいんじゃないのかしら。と思いつつ、わたしは聞かれたらコクリと首を縦に振り目を閉じます。

「キスはNG!」って言うオンナのコ、よくいます。

え?フェラは良くてキスはダメってなんなの? と怪訝に思っていましたけど……(白目)。

キスはオンナにとって特別なものなのです。

特に彼氏のいるコや、若い嬢に多く見られますね。たまーに人妻デリヘルにもいますし。

わたしは、イソジンでうがいをさせ歯磨きをさせれば、とりあえずキスは大丈夫。

キスもサービスの一環としてとらえています。

「キスってさー、気持ちよくねー?」なんて言うお客さんの多いこと、多いこと。

まあ最もお客さんからキスを求めてこない限り、わたしの方からは率先していたしませんが。

でもキスから始める嬢もいます。

リップサービスは言葉だけじゃなくって、身体でも使える武器なので。

プレイにあたり率先して行うべきことって本当はキスなのかも知れません。

キスにはいろいろあって、濃厚なディープキスや、フレンチキス、啄(ついば)むような小刻みなキスなどなど。

そういえば今までお客さんとディープキスした憶えないなぁ。フレンチキスは何度もありますけど。

ディープキスは……。ない!ない!

キスを求めてこないお客さんって、“とにかく射精”みたいな感じでフーゾクにヌキに来るのでキスには別段こだわってないんです。

まあ、その場の雰囲気とあいさつ? みたいな感じですることはありますけど。

しかし、キスを求めるお客さんは攻め好きが多いのに対して、

キスを求めないお客さんは受け身のお客さんが比較的多いです。

キスをしてこないお客さんは無口で寡黙、それでいて神経質に見えるタイプが多く、

キスをしてくるお客さんはよく喋って、ひどくオンナ慣れした感じの、ちょいイケメン(イケメン過ぎは逆にキスしてきません)が多い。

プレイ中にまったく動かないお客さんはキスもしなきゃ、触りもしない。

え?なんて思っているうちにあっという間に射精して終わり。

呆然とするなか、「あ、ティッシュとってくれる?」と言って腹に出した自分の精子を、肌が赤くなるまでティッシュで拭いてたりします。絶句。

あまりにも執拗(しつよう)に触られ攻められるのも苦痛ですが、

こう、裸なのに触られもせず口と手だけを使って射精させるのも、お仕事といえど滑稽ですね。

いかにもザ・デリヘル嬢を醸し出しているみたいだし。

結局はお金で買われている時間なのでわたしがあーだ、こーだって言えないし、だだ従うしかない。

時折こんな泣けるような出来事もあり、一喜一憂する自分がいます。

お客さんの思考(嗜好)はさまざまで、みんな違う。

分かっているのだけれど、いまだに辟易することもあります。

「俺さー、キスはダメだからね」なんて言うお客さんもいるから笑えますね。

え?わたしのあそこはべろんべろんに舐めていたくせに、キスはダメって。

まるで、フェラはできるのに、キスがダメなデリヘル嬢みたいじゃん!! と突っ込みをいれたくなりましたよ(笑)。

ファースト・キスを思い出すと……。えー?あれ?思い出せない……(笑)。

いつだったけか? うろ覚えですがめっちゃくちゃ緊張した憶えがあるー。

高校生だったかな。あのころのキュンとした純粋で切ない感覚はもうないけど、

そのキュンとした思いを忘れず接客に挑みたい次第です。

嘘です(笑)。

え?もう手遅れって?いやーん。

インフルエンザが流行っております。お気をつけ下さいね♡

イソジンはいいですね。フーゾク嬢の必須アイテムですからね(笑)。

次回は貪欲なオンナ、あやの場合です。オンナの性欲のお話しデス!

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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