現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

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【第26話】風俗嬢の失恋のお話

2015.2.17

誰にでも1つや2つ失恋の経験があると思います。

むしろ、ない方がおかしいですよね。

風俗嬢だって普通のオンナのコと何ら変わりません。恋愛もしますし失恋もします。

今回は常連のお客さんに恋しちゃったー話をしたいと思います。

お金が介在しているからお客さんと風俗嬢は割り切って裸になれるわけです。

でも何度も指名されているうちにそのお客さんを好きになってしまい、

お金をもらって会うのが嫌になってしまったことがあったのです。

なので、わたしは言いました。

「もう指名しないで。これ以上お金を使わせたくないし、もう会いたくない」

初めは正直単純に指名されることがただ嬉しかったのですが、

指名されればされるほど、その思いとは逆に、嫌悪感と罪悪感以外なくなってしまって。

「もう、○○さんから指名来ても断って」

「えー、仕事じゃん、我慢してよー、そんなに嫌なお客さんなの?」

店長は苦虫を噛み潰したような顔。

違うの。好きになっちゃったから会いたくないの…とは言えず。

これを言ったら確実に怒られますね(苦笑)。 この苦しい状況を、疑似恋愛で終わらせるのが風俗嬢の使命なのですから。

結局そんなこんなでNGにしたお客さんが何人もいます。

情にほだされたのでしょうねぇ。気に入っているお客さんであればあるほど辛くなる。

風俗嬢は愛を売る仕事だと思っています。

が、反対にお客さんに愛をもらってしまうこともあるのです。

わたし然り、さみしがり屋の多い風俗嬢。

嫌なことの方が多い仕事だからこそ、常連さんがついた日にゃあ、心揺らぐのは仕方のないことかも知れません。

流石に真正面から「好きです」とか言ったことはありませんが、プレイに出てしまうので、それで呼んでくれなくなったお客さんもいます。

どうなってしまうかと言いますと…

アソコを舐められることがダメになってしまうんです。

好きになった相手にアソコは見られたくないし、舐められるなんて言語道断。

デリヘル嬢としては舐めさすのも仕事の一貫だと割り切れるのですが、

好いてしまうとダメ。わたしはビラビラが長いので、あ、聞いてないか!(白目)

あんなグロテスクな部分は見られたくないのです。好きになればなるほど。

見たらきっと嫌われるという思考が頭を駆け巡るのです。

好きな人の前では綺麗でいたい。オンナゴコロっつーものでしょうかね。

彼氏にも基本見せないので、お客さんか好きな人かの線引きは、舐めさせるか舐めさせないかで決まります。どんな線引きだぁー。フフフ。

疑似恋愛させる側なのに、わたしの方が好きになって勝手に失恋。

ミイラ取りがミイラになるってなもの。

長ーく風俗嬢をしていますけど、いまだにありますよ。

あ、またこの人呼んでくれたんだな。嬉しい♡なんてことが。

ここはグッと我慢。

「会えて嬉しいよー」は言いますけど

「電話番号教えてください」は言えない。

言ってはいけないし、聞かれても答えてはいけないこと。

出会いがデリバリーヘルスである以上、互いに好きになったら最後、結局トラブルが発生するに決まっているから。

わたしからさよならするのもおかしくないと思います。

自分のためでもあり、お客さんのためでもあるから。

でも、しょせん生身のオトコとオンナ。気をしっかり持っていないとこの仕事はきついです。わたし的に接客しやすいお客さんはかなり年配のオヤジさんですね!(白目)

次回は「お客さんあるあるー」デス。

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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