現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

現役デリヘル嬢のリアル体験 地獄でほっとけ!

【第55話】「デリヘルのドライバーさんって、楽なの?」

2015.9.29

風俗は一見、楽そうに思われる仕事のせいか「誰にでもできそう」などという気持ちの持ち主では、ぶっちゃけ続きません!なぜなら!そりゃー楽な仕事ではないからです。まあ、どんな仕事でも楽なものはございませんが……。

デリヘルの仕事において、必要不可欠な存在。ドライバーさん。当たり前のように送迎車に乗り、当たり前のようにコンビニに寄ってもらう。そして時には愚痴を聞いてもらったり「がんばってね」と、屈託ない笑顔を向けて仕事に気持ち良く向かわせてくれる。(そんな人ばっかりじゃないけれど)白目。デリヘル業界に置いてドライバーはとっても、とっても、大切な人材だ。

あたしも、デリヘルに従事してから、たくさんのドライバーさんの後部座席に乗ってきた。確かに生理的に受け付けないドライバーさんもいる、人間だもの。癖のある人はいる。風俗で働くデリヘル嬢にとって、どのようなドライバーさんがいいのかといえば、まずぅ、無駄口をしない人。これ必須。基本デリヘル嬢は、お客さんと裸で戯れるだけではない。お客さんとのコミニュケーションありきなので、おしゃべり上手・聞き上手な嬢を演じなければならない。演じるというと、大げさなのかも知れないけれど、なんでも大げさに『すっっっごいねーー!』『センスいいよね!』『彼女うらやましいなぁ』 などど、口がひん曲がることでもさらりと言わないといけない時が、多々ある。なので、プレイをして疲れる訳ではなくって、その序章の『お喋り』に疲れるのであります。お客さんはもちろん射精をしたいが為に、デリヘル嬢を呼ぶのだけれど、それだけじゃない。話したい。聞いて欲しい。そんな風に思っている方もいるのです。で、終わりました。送迎車に乗りました。もう、喋りたくもないし一服でもしたい。なのに、やたらと話しかけてくるドライバー・Hさん

あ、今、あたしが、お勤めしている風俗店のドライバーね。

この曲どうですか?あやちゃん、好きって言っていたから」頼んでないし、

「あやちゃんは、別れた嫁さんに似ているよ、今度嫁さんが置いていったコートあげるからね」いらねーし。

「なんか、あやちゃんって、喋りやすいね」は?それ、あなたが一人で喋っているだけ。あたしうなずいているだけだしー。白目

というような具合の風変わりなドライバーさんの裏に乗って、送迎されております。たまに酔います。ただでさえ、お客さんのうだつのあがらない話しを聞いてきたのに、また、ドライバー・Hさんのくだらない話を聞かされて。お金をもらいたいくらい。苦笑。キャバクラじゃないー!ドライバーさんって基本的にデリヘル嬢の過酷な仕事を軽んじているきがしますね。うん、うん。

以前お勤めしていたお店のドライバーさん。森さんは、60歳でしたが、あたしのことを本当に可愛がってくれました。泣いて私情等、相談したこともあります。年齢がいっていたから?今思うと本当にいい人でした。まあ、特に仲良くしなくってもいいけれど、仕事上のパートナーと言ってもいいぐらい接触する人なのでドライバーさんってとっても、大事な存在なのであります。

送迎されホテルで降ろしてもらう時、仕事が終わって待機場、あるいは自宅に降ろしてもらう時、『??さん、ありがとう、おつかれさまです!』と快活に言える嬢になりましょうね!って、これが言いたかったってオチ。笑

さて、次回は、「あやちゃん、メアド教えてよ!」デス。

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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