現役デリヘル嬢のリアル体験~地獄でほっとけ~

現役デリヘル嬢のリアル体験 地獄でほっとけ!

【第32話】キター、花見シーズン到来。お客さんあるある~

2015.4.7

心躍る4月。新年度が始まりました。

“値上げラッシュ”でお金厳しくても、やっぱりこの時期「お花見」は欠かせない行事なのでは?

お花見なんて言ってもそれって結局、お花見という名の単なる飲み会じゃ? フフフ。

まぁ、何だかんだと理由を付けてまでお酒を飲みたいサラリーマンのみなさんにエールを送りたいです。

が、しかーし!!

盛り上がっちゃった彼らの、お花見→居酒屋→スナック~からの風俗!!

へべれけに泥酔しているのにデリヘル呼んじゃう。デリヘルに限らずとも、ピンサロとか他の風俗でも、この時期増えるはた迷惑なお客さんあるあるぅーを書いていきたいと思います!

あまり思い出したくないケド…。

まず、泥酔しているお客さんは基本イキません。

それどころか、立ちもしません(白目)。

ひどい時は、ベッドで横になったまま「あ、俺、立てねーからシャワー無理」とか

ぐったりして「あー、もうダメ、脱がして」とかいうお客さんに遭遇いたします。

「え?あれ…俺、呼んだっけ?」とデリヘルを頼んだこと自体忘れてしまっているお客さんもいます。アホか。

で結局、「あー、ぜんぜんダメだわー、もういいよ」と。

「よくないし」と思いつつ、シャワーを浴びていそいそと部屋を出ます。

ほんと風俗嬢にとって、一番嫌なお客さんって泥酔客なのです。

泥酔している時点でデリヘル嬢としての仕事をこなすことは不可能に近い…。

「さてどうしたらこの酔っ払いをうまくあしらえるかしら…」

そんなことばっかりに気がいってしまい、ぐったりとしたお客さんを前に

「早く時間こないかなぁ」とそればっかり考えて仕事してます。

「俺、マジで酔ってねーし!」とか言ってる、酔っていること自体を認めないお客さんも面倒臭いです。これはこれで。

「酔ってますよね!」と少しきつい口調で問うてみても

「酔ってないよ!」と言い張るだけ。

いざプレイになると、「あれ?おっかしいな…疲れてるのかな…」「やっぱ少し酔ってるかも…」と白状しだす。

なぜ酔っているのに、酔っていないと言うのか。酔ってると手抜きされると思っているのかも知れませんね。そんな状態でよくお金払って風俗で遊ぼうとか思うよね。

そして極め付けは捨て台詞。「あんたさ、下手だよね」ですよ!バカ!

そんなに酒の臭いを充満させて、酒臭い息を吐き、真っ赤な身体で。

できるわけないじゃんよ!

「またー、酔ってないときに呼んで下さいよーん」と甘えてみたら、

「だから酔ってねーし!」って。おい。

こっちだって仕事じゃなかったらこんなことしません。

まったく役に立たないあそこを握りしめ、わたしは「ちっ」と舌打ちをするのであります。

フフフ。お花見シーズンに限らず、これからは歓送迎会などもあって、風俗店も酔い客が増えてきます。「お酒を飲んでいる方お断りします」っていう風俗店もありますが、そういうところはいいですね。

デリヘル嬢にとってこの時期のお仕事はお金は稼げるけど拷問のよう。

以前、ビジネスホテルにお呼ばれしたのですが(確か深夜0時回っていた)、

部屋に入ったらお客さんがベッドで寝ている。マジ寝です。

しかもネクタイを頭に巻いて。漫画かw

ゆさゆさしてみるも、いびきがすごくて起きる気配はまったくなし。机の上には1時間分のお金が置いてある…。

帰っちゃうか……?と悪魔の囁きがするも、暫く待つことに。

わたしはこの時自走でした(自走とは自分で指定された現地に行くこと)。

ツインのお部屋だったのでベッドは2つ。「あー疲れた」と少し横になっていました。

「え?え?あんた誰?」

「んん?」

目を開けるとネクタイをしたおっさんが。

…寝てしまった。すでに朝(白目)。

店長に電話し、お客さんにも説明をした上で「すみません」と頭を下げて帰りました。

何もしてないけどお金はしっかり1時間分もらいました(これも仕事ですw)。

店長には怒られましたが。。。

「だってー、酔っていて爆睡していたんだもの」

「綾ちゃんも爆睡じゃんか!」

てゆうか店長、あなたもわたしが帰るコールをしてないことに気づけよって話w

次回は「デリヘル嬢ってぽっちゃりさんが多いのはなんで?」デス。

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藤村綾

風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。




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