「生理になっちゃったので終わったら出勤しまーすぅ」
ほとんどの風俗嬢は生理になると1週間ほど休暇をとります。実はこれってとても大事なこと。身体を酷使する仕事なので、生理中は身体を、そして心を休ませる大事な日なのです。
まあ、リセット期間とでも申しましょうか。連勤(連続勤務)では、正直病みます(白目)。
意図的に生理を止めてまで出勤している子もいます。(注:どうやって意図的に生理を止めるのかって言わなくても分かるよね)。そうです。何とも便利な小さな小粒。『ピル』のおかげなんです。
が、基本ピルって生理周期を把握するためや望まない妊娠を防ぐため、あるいは生理痛を軽くするためなどが大半の使用目的なのですが、同じ風俗店で働くMちゃんは、「え?あたしもう、半年も生理止めてるよ」と涼しい顔で言うではありませんか!
「は、半年も!? 身体大丈夫?」と、真っ先に身体を心配しましたが、
「うん、あまりよくないかも、火照るし、浮腫むし」。顔色がとっても悪くって掛ける言葉が見つかりませんでした。後で、店長に「Mちゃんってなんでそんなにまでして、出勤するの」聞いてみました。
「休んでいる間に他の女の子に仕事取られたくないんだって」
ええ?なにそれ! たかが1週間。だけどMちゃんにしては、されど1週間なのです。
ハングリー精神、ライバル精神上等ですが、そこまでして仕事するかー。
ピルは正しい使い方をすれば、とっても良い薬だと思います。わたしも一時は飲んでいたことがありました。けど、半年はないない。身体が悲鳴をあげます。
女性の身体はとってもデリケート。出すもの出さないととんでもないことになります。最悪、妊娠だってできなくなる恐れもあるのです。もし、このように自然に逆らったお仕事の仕方をしている風俗嬢がいたら、わたしは言いたい。生理は毎月出しましょう!って。
基本不要な出血です。それでも出勤したいのならば『海綿』ですね。海綿はドラッグストアに売っています。乾燥していますので、はさみでピンポン玉位にカット(卵型にした方が後で取り出しやすい)。一度湿らせて絞った後、膣内に指で押し込んで行きます。入れるタイミングはお客さんの後にシャワーから出たらすぐ。「あ、きちんと水道止めてない」とかなんとか言って、その隙に突っ込みます。
しかし結局気休め。タンポンのように紐はないけど、指を突っ込まれたら大概分かっちゃう。舐められる分には気付かれませんが、もしばれたら、「あ、すみません。生理来ちゃいましたー、ハハハ」と、ごまかします。
お客さん(男性)って以外に血に弱い人が多いし、生理だと分かったら、あからさまに嫌な顔をする人もいます。デリヘルに限っては、生理でも海綿を入れておけば、仕事はできるのですがね。本当は。
でもお客さん側にしてみたら、デリヘルといっても、触りたいし、舐めたいし、できればイカしたいと思う人がほとんど。マグロ男子ならいいけど、そうもいかないので、海綿でもタンポンでも、うまーく血が漏れないよう接客するのがマナーかなと。
海綿の処理は、たくさん吸った経血で下に降りてきて取り出すことができますが、えーでてこない! なんてときはシャワーを膣内に入れると、お湯を吸って膨張して、でてきますので取れなくなることはまずありません。
が、こんなことしなくても、身体に素直になって生理の時はゆっくりと休養しましょうね。風俗嬢は肉体労働なので(笑)。それか生理期間中でもできるエステとかのバイトをデリヘルとは別に掛け持ちで行うのもひとつの手です。
次回は「セックスと風俗嬢」です。
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藤村綾
風俗歴15年。現役デリヘル嬢。風俗ライター。『俺の旅』ミリオン出版にて『風俗珍講座』連載中!日々炯眼な目で人間観察中。